根の深い木 第3話「密本」

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「もうお遊びは終わりだ」と吐き捨てるように言って、世宗 イ・ドが向かった先は上王が兵士を集めている講武場。

そして、飛んでくる矢をものともせずに、父親である上王のもとへ向かう世宗 イ・ド。何をするつもりかと思っていたら・・・いきなり、ひざまづいて許しを請う。

ここはムヒュルの助言を聞き入れて戦略的撤退に出たのかな。

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昨日の上王への暴言、暴挙は死んでお詫びするしかないが、親より先に逝くのはこの上ない親不孝。だから命乞いをします。→このレトリックうまいな~。上王から逝って良し!なんて言われる前にちゃんと生きる理由を言っている。

「そなたの言葉に一つ足りないものがある・・・心だ」と耳元で周りに聞こえないよう囁く上王に、「父上の洞察力は依然劣っていないとわかりうれしい限りです」と切り返す世宗 イ・ド。

そして、とどめの一言「私は父上より長く生きる。私の他に王になるものがいない」

長く生きるというのが、最強の武器ですね。年にはどんな強力な王もかなうはずがない。

つまり、世宗 イ・ドと太宗 イ・バンウォンとの朝鮮王朝の運営方法の考え方による違いが対立を生んでいる。建国して26年しか経っていないんだから朝鮮王朝の権力基盤を強化するには血を流さなくてはいけなくて、王が権力を一手に握っている王朝を目指している太宗 イ・バンウォン。全員の意見を聞いてとりまとめていくやり方をすると言う世宗 イ・ド。

ある意味、太宗 イ・バンウォンの現状認識は正しいように思える。もちろん、それは王族から見たときの正しさなんだけど。王朝が長く継続するには競争者を見張って必要なら潰すこともしなくてはいけないと思う方が普通のように思える。しかし、史実では世宗 イ・ドはきっちりと国を栄える方向に持って行きましたよね。

世宗 イ・ドの思い描く朝鮮王朝は立憲君主制のような感じなんだろうか。王は元首であるけど実際の政務は大臣たちが執り行うというもの。実際に史実ではどうだったのか要チェックですね。

世宗 イ・ドに影響与えたチョン・ドグァン/ギジュン

チョン・ドグァンがトダム宅から密本を入手するが、太宗 イ・バンウォンが危険思想の持ち主で朝鮮王朝の敵として見張っておりとうとう兵士を差し向けて追い込んでくる。

ここでトルボクとチョン・ギジュンの交錯が発生する。トルボクが密本をひょんなことから所有することになり、逆にトルボクの父親の遺書をチョン・ギジュンが手にする。

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