大王世宗は全86話の第四代 世宗の物語。BS11でHDノーカット版、毎週月~金曜日 午後1時00分~2時30分放送です。完走できるか不安を抱えつつ仕事とうまく折り合いつけて観ていきたいと思います。
大王世宗の時代背景
世宗の父親である太宗が王位にいたときからドラマが始まります。太宗は第3代の王ですが、実質的には2代目です。2代目というと偉大な初代に比べてお坊ちゃまでどうしようもないというイメージが普通にはあります。
しかし、太宗は激烈な権力闘争を経て王位についた野心溢れる人物です。並の人ではありません。その証拠に朝鮮王朝の土台となる制度の数々を整備した実績を持っています。
朝鮮王朝を開いた李成桂・太祖は二人の妻を持っていました。高麗時代では一夫多妻制であったため郷妻(韓氏)と京妻(康氏)を持っていた。
太宗(芳遠)は郷妻の息子であった。太祖は若い京妻の康氏の方を寵愛していたため世子に康氏の10歳になる芳碩に決めてしまった。面白くないのは郷妻の息子たち—それはそうですね。
第一次王子の乱が発生。
1398年に郷妻(韓氏)の王子たちが奇襲攻撃して京妻(康氏)の王子たち芳蕃と芳碩を殺害する事件が起こる。
名目は京妻(康氏)の王子たち芳蕃と芳碩を支持している鄭道伝(チョン・ドジョン)一派が密謀して、太祖が危篤だとだまして王子を呼び出して殺害しようとしているのを未然に防止するというもの。
鄭道伝(チョン・ドジョン)は朝鮮王朝を開国の功臣で、考え方として王権を制限して官僚が政治の実権を握るべきと言う主張をした人物。なかなかの人物のようですね。
第二次王子の乱が発生
第一次が郷妻(韓氏)と京妻(康氏)の戦いとすれば、第二次は郷妻(韓氏)の王子内の戦い。これで、太宗(芳遠)の権力基盤が固まったと言える戦いでもあります。
四男の芳幹が朴苞に唆されて反乱を起こし開城で市街戦を繰り広げる戦いとなったが他の兄弟の支援をもらえず太宗(芳遠)に敗れてしまう。第二次王子の乱は第1話 「汝、王材を守れるか」でも回想シーンで描かれていましたね。
女っ気のない第1話 「汝、王材を守れるか」
ずっとこの調子で行くのかわかりませんが、権力闘争と王の政治のお話が中心なんだろうか? ロマンスのかけらもない感じ。
のっけから明からの使者が滞在している時を狙って、刺客たちが襲撃してくるシーンが描かれる。これは訓練シーンということだったのだけどテンポが速くていいですね。
そして、従事官の首つり死体が発見され、さらに太宗の王子の一人である忠寧大君(後の世宗)が行方不明であることが判明する。
従事官の首つり死体の背中には「汝、王材を守れるか」と書かれている。ここで、一挙にミステリー仕立てのドラマの展開を見せる。謎解きはあまりなかったんですけどね。
第一話「汝、王材を守れるか」は太宗の国優先、子供の王子は優先度が低いというクールな態度。それに反発する元敬王后と王子たちというところを描いていますが、今後、どのように展開するのでしょうね。
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