ピカチュー虎の着ぐるみ着たキル・ライムの寝顔をじっと見つめているキム・ジュウォン。おしゃれなヴィラの部屋の一シーン・・・だけど、スタント集団の合宿場と化しているので学生の雑魚寝状態。誰かが歌っている歌も汗くさい歌。
このミスマッチな二極構造がこのドラマ「シークレット・ガーデン」を象徴しているんでしょう。
ライムにくっつくジュウォン
そんな学生の合宿ノリもキル・ライムとキム・ジュウォンの二人の周りは無関係で切ない空気が包んでいます。
「君の夢はどうしていつも辛いんだ」
「夢の中にあなたがいるから」
「俺と夢でも幸せになれないのか?」
「それでも、出てきて・・・明日も明後日も」
そして、OSTにペク・チヨンさんのその女が流れる。切なさがあふれ出る演出です。
魔法の瞬間はジュウォンの「あのさ、隣の部屋が空いているけど」の言葉で消えてしまう。
その後も腰を痛めたジュウォンの看病という名目で二人っきりになれたジュウォンはあれこれ理屈を付けてライムにべったり。最後はベッドでちゃっかりとライムの横に寝る始末(何もしてないけど)。
ライムも外見では迷惑そうにしているけどジュウォンのそんな行動にうれしそう。
しかし、二人が夜に散策していたヴィラの庭って、フォトジェニックな場所ですね。シークレット・ガーデンのロケ地って素敵なところが多いですよね。デジイチと三脚担いで撮影しに回りたい。
ライムの生き様
ジュウォンを置き去りにしてイム監督と山の頂上に着いたライムが登山に付いて語った言葉がライムの生き様を象徴している。
「私、一年で冬の山が一番好きです」
「顔は冷たいけど、体はポカポカ。疲れたからと言って立ち止まると凍死するかもしれない」
「心臓が痛いほど歩き続けるしかないところがいいんです」
「歩いていれば、嫌でも頂上にたどり着く」
今まで立ち止まらずに夢に向かって進む生き方をしてきたことを暗示する言葉です。
過去への旅路
オスカーは振ったのはユン・スルだと思っていたのが、ユン・スルの知人から違うと聞かされる。さらに、ユン・スルが薬を飲んだことも聞かされて動揺する。
オスカーはユン・スルが自分から離れていった理由を見つけるためにユン・スルとのことを丁寧に思い出していくことを誓う。
美しくて遠い存在
夜のヴィラの庭をライムとジュウォンが並んで散歩しているシーンでライムが独白するシーンが二人の状況を的確に表現していて、なんだか寂しい感じになってしまう。
ライムは並んで歩くジュウォンの顔を切なそうに盗み見ているのが一層寂しさを盛り上げている。
「ただ、遠くにあるだけで幻のように感じるものがある」
「流れ星がそうだ」
「多くの美しいものと同じで、瞬く間に消えてしまう」
今は手を伸ばせば触れられるのに、そのうち時間がたつと泡のように消えてしまう存在。そんな、存在を愛してしまったら、消えてしまうことがわかっていて愛してしまったら自分はどうなるのか? ライムの怖れと悲しさが伝わってきました。
シークレット・ガーデンって、切ない場面が美しい画面と音楽とセリフで構成されていていいですね。
「ようやく気付いた。彼がとても美しい人だってことを」
「そして、いかに遠い存在かを」
「いつかは彼は消えるだろう。多くの美しいものと同じように」
最強母、ブノン登場 引き裂かれる二人の仲
ジュウォンがライムとチェチョンで一緒にいたことを知り、直接、ライムの家へ乗り込むブノン。チェチョンと一緒に行ったことをライムに対して語気強く咎めるブノン。さらに部屋に合った男物の下着をライムの頭からかけるブノン。
そして、
「これだから貧乏人の娘は困るのよ。ろくな躾がされていない。(親の躾により)生活に困ったら男からだまし取れって」と言いたてるブノンに
「私の父は危険を顧みず多くの人を救った立派な人です」と反論するライム。さらにジュウォンは親を侮辱されてまで付き合う価値はないし死ぬまで付き合いませんと言い切るライム。
見かねたオスカーがブノンを連れ去る。
後に残ったライムは悔しさで号泣する。
シークレット・ガーデンで最強母が無慈悲な鉄槌をライムに下す。
さらに、ライムと付き合うのを止めようとしないジュウォンに対しても最終宣告を下す。
「そこまで好きなら仕方ない。これ以上止めないわ。あの女と好きにしなさい」
「私と闘っているつもり?そう思っているなら大間違いよ」
「戦う相手はあなた自身よ!!」
「今ある地位や財産ぜいたくな暮らしをすべて捨てる勇気があるなら好きにすればいい」
「子供ができても許さない。あの女は絶対にうちの敷居をまたがせない」
ライムを選択するなら経済的な制裁とライムを認めないという通告でジュウォンに選択を迫る。
魔法の夜
ジュウォンを避けるライムに夜討ち朝駆けで会おうとするジュウォン。一度は面と向かって目の前から消えてと拒絶したライムだけど、それでも会いに来たりメールを送ってくるジュウォン。
意を決してジュウォンの自宅へ行くライム。そこではロエルデパートのVIPのためのパーティが開催されていた。着飾った参加者と談笑しているジュウォンを見て自分の場違いの服を見て諦めて帰ろうとするライム。
そこへオスカーが登場して魔法をかける。ドレスアップしたライムがパーティ会場に現れて驚くジュウォンとユン・スル。
最強母、ブノンと闘う方法はあるのか?
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