馬医 第15回「医師への第一歩」

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イ・ビョンフン監督の時代劇に繰り返し出てくるテーマ「朝鮮王朝時代」の身分制度についてが、今回の馬医の回でも出てきました。単なるサクセスストーリに終わらせずに社会的なメッセージを持った韓国時代劇になっている要因の一つなのでしょうね。

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憎しみを募らせるミョンファン

カン武官に会いに行ったクァンヒョンはミョンファンと話をすることになる。暴行を受けたことに対して咎めることをしなかったのは身分が賎しいのでどうしようもないと思ってのことか。不条理な世界を垣間見た感じです。

でも、カン武官に受けた警告への回答が秀逸。

「賎しい身分に生まれたのは罪ではありません」「罪なのは賎民をさげすむ世の中です」
「賎しいものが腹を満たし夢を追いかけ人間らしい暮らしを送る」
「そんな世を夢見ることが罪ですか?」

自分が馬医だった過去をひた隠しにしているミョンファンは馬医であることを隠そうともせずに正面から堂々と突破していこうとするクァンヒョンに嫉妬を抱き憎しみを募らせる。

自分ではできなかったことをやり遂げようとするクァンヒョンを見て、憎悪を募らせるミョンファンは結局はそれだけの人物。器の大きな人物だったら自分の味方につけようとするはず。

果たして器の小さいミョンファンはどれくらい生き残るのだろう???

医学生として苦労するクァンヒョン

診察の実習で思わぬ弱点を露呈してしまったクァンヒョン。物言わぬ動物相手に診療していたので、人間に対して問診をすることが勝手が違ってうまくできない。

挙句の果てに医女と一緒に10日間勉強するように教授に言い渡されてしまう。しかし、あの教授、基本くらい教えてから実践に当たらせればいいのに何も教えずにやらせてしまうのは無茶でしょう。

そして、医女たちと親しそうに話をしているクァンヒョンを見て嫉妬の炎を燃やしてしまうチニョンが可愛いです。

次なる試練に直面するクァンヒョン

教授に使用人のように荷物を運ばされて連れて行かれたのはソンハたちが宴会している場。ソンハはそんな教授をしかりつけるのだけど科挙に首席とはいえ合格したばかりのソンハにそんな権威があるのかとちょっとびっくり。

頭が良くて、イケメンで、ものの道理がわかっているスーパーマンのようなソンハのことをねたむクァンヒョンの気持ちはわかるな。

そのソンハの友人が病気の妹を診てくれと声をかけてくる。医学生でしかないクァンヒョンに診させようとするのは妹が寡婦だから。

これは儒教に不更二夫という考え方があって女性は1人の男性しか結婚できないということ。夫が死ぬと一生女性は結婚できない。逆の場合の妻が死んだ場合は夫の再婚は許されているという不平等な考え。
この場合はさらに強烈な考えで夫が死んだから妻も後を追うのが当然で病気を治してまで長生きするなんてとんでもないという世間の考えがあるので、こっそりとクァンヒョンを呼んだということ。

そして、連れて行かれた先で肝心の妹が自害している現場に行きあってしまう。さぁーーーて、クァンヒョンは対応できるのか???

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