映画「陽だまりの彼女」を観ました。観客はおそらく松本潤のファン層の若い女性がほとんど。嵐のファンも兼ねているのか、予告編で「神様のカルテ2」で櫻井翔が出てくると周りからキャー的な声が聞こえてきます。こんな経験、映画鑑賞していて初めてなんですけど。ものすごいアウェイ感・・・。
監督 三木孝浩
脚本 菅野友恵
向井康介
原作 越谷オサム
出演者 松本潤
上野樹里
100万部を超える小説の映画化です。小説は写真仲間からお借りして事前に読んでの映画鑑賞です。渡来真緒を上野樹里が演じるということには違和感を覚えつつの鑑賞となりました。
「陽だまりの彼女」前半の恋愛部分
原作とほぼ同様に渡来真緒と奥田浩介の出会いと恋愛部分を描いていました。場所を江ノ島にしたのは絵になるからなんでしょうね。
もっと、ベタ甘のラブストーリーにした方が後半の部分のインパクトが大きかったのにと思う。映画のつくり的にはラブストーリーに倒すか真緒のミステリアス感を徐々に出すかどっちつかずになっていた感じがします。
それと、ビーチ・ボーイズの「素敵じゃないか」は最後に音を聞かすので良かったと思うんだけど。その方が訳詞が心に沁みたと思う。
まあ、もちろん渡来真緒と奥田浩介の付き合っているシーンで流すのには最適な音楽だけど。
前半で男子が持って行かれてしまうポイントは渡来真緒が奥田浩介にいたずらっぽい顔して、
「偶然だと思う?」
というセリフのところ。遠回りな方法ながらも「東京」と名の付く大学を受けて、そして、奥田浩介が勤めている会社と取引できるようにして会える環境つくりをする渡来真緒の不器用な一途さとどうしても会いたいという気持ちが凝縮された一言でした。
「陽だまりの彼女」後半のミステリアスな部分
大金を銀行からおろしているのを見つけて奥田浩介が問い詰めるシーンが小説にはありましたが、映画では省かれていました。真緒はいったい何をしようとしているのかとミステリアスな感じになる導入部分だったのに残念です。省いたためにミステリアス感が薄くなったように思います。
そのかわりに夏木マリ演じる謎の老女というキャラクターが映画オリジナルキャラクターとして出てきますが、分りやすさはありますが更にいっそうミステリアス感が薄まった感じがします。
最後の別れになる夕日に輝く海を見ながら浩介と真緒が語るシーンはなんだかほんわかしていて良かったです。涙腺も緩みます。だから、このシーンへ繋げる部分がもうちょっと工夫されていればなと思うと残念です。
ラストに真緒と似た女性と猫を登場させるのは猫だけで良かったと思うのだけど。その方が切なさをもっと出せたはず。
上野樹里の渡来真緒はなかなか雰囲気出せて良かったと思うが、少女時代を演じた葵わかながそのまま大人になると渡来真緒にぴったりの雰囲気だと思うのだけどなー。
あと、謎の老女がいる家へ登っていく入り口の道に「江ノ島三丁目」という住所表示があったように覚えているのですが、Google Mapで検索しても江の島には一丁目と二丁目しかないよね。
なお、ロケ地については
映画 『陽だまりの彼女』 ロケ地マップについて
配布時期 : 2013年10月12日 (土) から配布開始
※なくなり次第、 配布終了となります。
配布場所 : 藤沢市観光センター
住所 : 神奈川県藤沢市片瀬海岸2-20-13
TEL: 0466-22ー4141
※アクセス=http://www.fujisawa-kanko.jp/kanko_info.html
配布時間 : 8時30分~17時 (土日 ・ 祝日も含む)
だそうです。ネットで配信してくれればいいのに。
映画の中に登場した「龍恋の鐘」です。真緒がこだわってど真ん中に鍵を付けようとしていましたね。
真緒が浩介に自転車に乗りたいと駄々こねた江ノ島大橋。やっぱり江ノ島は絵になりますね。
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