太王四神記 第20話「それぞれの思惑(わく)」

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今回の太王四神記は「タムドクの素顔に密着取材」

誰があの当時に密着取材するねん!!という突込みにはコムル村の書記がやっていますと答えておこう。

さて、タムドクはすでに20日で10の百済の城を落とした王様として、兵士の間や他の部族でも名声は定着していますし、タムドクの周辺で神器が発動したり剣が刺さっても死なないという不死身振りを発揮しています。つまり、チュシンの王として認知されつつある。カリスマ性としてはきわめて高い人物であるとタムドクを評することが出来ます。もともと神の子のファヌンの生まれ変わりでありカリスマ性が高くて当然なのですが、私の興味を抱くところは彼の王=リーダとしての振る舞い。あらゆるタイプのリーダのいいところだけを選択して張り付けたらタムドクになりましたとい人物像を創り上げている。

この人物像の描かれ方を今回のドラマで密着取材。以下、ネタバレ

太王四神記 公式 撮影日記
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太王四神記 公式 撮影日記
チョン・ヒスク
講談社
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リスクを恐れずに実行していく

  1. ヨン・ガリョにあっさりと貴族会議の議長の紋章を渡し、タムドク不在中の国内政治の全権を渡す。
    これは政敵は閣内に取り込んで明確に敵対させることを抑えつつ、政治家としての高い能力を有するヨン・ガリョの能力を十分に使うという策。
  2. 契丹を味方に取り込むために遺体を収容し、あえて無防備にし契丹の各部族に見せつけるようにして葬儀を執り行った。

ただ、リスクに対しては対応策をとっておくのがリーダとしての務めだが1項については何ら手を打っていないようだし、2項もあまり対応策はとられていないように思える。タムドクとしてはここが勝負どころとしてリスクに対する打ち手がないのもやむ無しとして見切り発車したのだろうか。

部下と交わるタムドク

気さくに兵士の中に入って一緒に同じ食事をとって味がしょっぱいという不平をキャッチするあたり現場を大事にするリーダというイメージを描いているがどうだろう? 雲の上の人がやってきて隣で「奥さんが浮気する心配は今回はないと思うよ」と話しかけられても食事の味もわからなくて煙たい存在にならないのかな?タイプとしてはカリスマ性で引っ張るわりは”俺について来い”タイプなのかな。その割にはみんなを置いてけぼりにして暴走するけど。

笑ったのは最初から兵士と兵士の間に丁度、タムドクが入るスペースがあっことと、コ将軍が登場した時の兵士の反応がタムドクよりも明らかに上位者としての扱いをしていたこと。

兵士にとってはコ将軍は厳しい人なのでしょうね。その代わりにタムドクが兵士に優しく接しているという役割分担をしている。

それでもリーダは孤独

タムドクがコ将軍に吐露していますが、信じられないのは自分だと語ったこと--部下は色々と助言してくれるが最終的な決断は自分だしその結果責任を負うのも決断したリーダ自身。タムドクは決断がいつも間違っていないかと思ってしまうとコ将軍に語ります。

コ将軍はタムドクの鎧についた血をふき取りながら自分は真っ先に戦場を突き進むがいつも死ぬのが怖いと思っていた。しかし、タムドクのためなら死ねると思ったし兵士たちもみんな思っている。だから、恐れずに決断してくれと励まします。

タムドクは孤独ではない、精神的支柱のコ将軍がいる。ひるがえって、ヨン・ホゲにはこのようなきちんと意見する存在がいない。

見守り愛--スジニとチョロの関係

タムドクから依頼されてチョロはスジニを見つけます。森の中で枯れ葉が舞い落ちる中でチョロの横でスジニが目ざるシーンはきれいなシーンでした。静かにスジニを見守るチョロ。いい雰囲気なんだけどな、このカップル。スジニは徐々にセオ化しているような感じ。長く眠って蛹から蝶になったのかもしれない。

タムドクはヨン・ホゲに正面からぶつかるのではなく真綿で締め付けていくかのように契丹族の取り込みとホゲ軍兵士の動揺と内部分裂を誘う仕掛けを施しています。

すぐに次回のレビュー書かなくっちゃ。

コメント

  1. 猫型人間 より:

    tanakaさん、リゾートからお帰りなさいm(__)m。
    赤本(公式撮影日記)の紹介されている様子を見た所、どうやらまだ私が「ペ・ヨンジュンさんに人間らしさを感じた:)」共演者は発見できていないようですね:mrgreen:
    わかってみれば「え~!」と拍子抜けしてしまうほど、灯台下暗しなのですが:wink:
    タムドクの対契丹戦略は、少年ジャンプ世代なので本宮ひろ志先生の「赤龍王」を思い出しました:6v6:
    部下の中に紛れ込む作戦ですが、子供時代から城下町や繁華街に潜伏していたタムドクにはお手の物なのでしょう:-D
    >タムドクは孤独ではない
    これは時代や組織の規模を問わず、実は何よりも大切なリーダーにとっての資質かもしれませんね:-o
    >スジニとチョロ
    まるで一幅の絵画のように美しい場面でしたね…例えるなら、ジョン・ウー監督が血生臭いバトルシーンの中に平和の象徴・ハトを登場させて魂の救いを求めるような:bashful:
    タムドクの内部分裂作戦、やはり伝説に残る王のいい意味でのしたたかさを感じた場面でした:-P
    私も夏バテでレビューが遅れているので、急がなければ:roll:!

  2. 猫型人間 より:

    追記ですm(__)m。
    さっきのコメントですが「stanakaさん」とコメントしたと思い込み、送信ボタンを
    クリックしたのですがstanakaさんのお名前が「tanakaさん」で送信されてしまいました:[]
    大変初歩的なミス、まことに失礼致しました。何卒ご容赦下さいm(__)m。

  3. stanaka より:

    猫型人間さん、こんばんは。
    リゾートぼけしてます。
    役者さんの名前を覚えるのが苦手なので、役者名が顔に紐つかないので「公式撮影日記」の件まだわかりません。
    スジニとチョロを観ていると「結ばれない愛」が多いドラマだなーと感じてしまいます。
    猫型人間さんもレビュー書いてくださいね。

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