デクスター DEXTER 第1話 「正義の殺人者　Resistance is Futile」

タイトルが矛盾している・・・・でも、一人殺せば殺人者、大量に殺せば英雄というフレーズもあるようにこういうのもありなのだろうか。

アジャイルメディア・ネットワーク（AMN）のイベントでデクスターの試写会があって、お土産でいただいたDVDを視聴。一話〜四話が納められており、しっかりと左上の画面に「SAMPLE」という文字が常時表示されています。

第一話の 「正義の殺人者　Resistance isFutile」は登場人物の紹介と事件の発端を描いているがグロテスクシーンがかなり強烈に入っており、下手すると一話で脱落する人が続発するのではと余計な心配をしてしまう。二話まで視聴した感想とパラマウント・ジャパンの担当の方のお話から二話以降はグロテスクシーンが比較的影を潜めて、ストーリに比重がかかってくるので、二話以降に期待を持ちつつ一話を耐えて観るというのが正しい視聴スタイルかもしれない。

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以下、ネタバレ。

提示される二つの謎

デクスターは殺人衝動を抑えられない性格を有している。デクスターの幼少時代の義父ハリー・モーガンとのやりとりが回想シーンとして何回か挟まっている。その中で義父(警官)はデクスターの殺人衝動が抑えられないことを理解して、その衝動を法律では罰せられない悪者に向けることを示唆する。その上で、義父は証拠を残さずに殺人するノウハウをデクスターに伝授する。そして、デクスターが殺人衝動を覚える原因は養子として義父の家に来る前にあるようなことがデクスターと義父ハリー・モーガンとの会話からわかってくる。

一つ目の謎はデクスターの殺人衝動の原因・・・・・だと思う。

二つ目の謎はシーズン1を通じて追い詰めていくことになる(と思う)血なし死体を作る殺人者。第一話では冷凍車を使って、被害者を冷凍する手口がデクスターにより解明され、さらに冷凍車をも発見する。

デクスター

仕事は血痕専門鑑識官。趣味と仕事が一致していると書くと不謹慎かな。仕事が終わったアフター5—警察にアフター5って概念あるのだろうか?–に法の裁きを逃れた悪人に天誅を下す。デクスターは天誅を下す悪人の血を収集癖を持っている。

今回の天誅を下された悪人は、

1. 幼児殺害者
2. レイプ殺人者(レイプシーンをサイト上に動画で公開している)

二人ともあっさりとデクスターに拉致され、あっさりとお亡くなりになる。これって、デクスターの殺人衝動を描くためのちょっとしたサイドストーリということなのだろうか?

デボラ・モーガン

デクスターの義理の妹で警官をやっている。殺人課へ異動することを願っており、血なし殺人事件の捜査チームに加わることに成功する。デクスターの考察により犯人は冷凍車を使っているとの仮説を捜査会議の席上、警部補のラゲルタに話すが見事にスルーされる。

デボラが冷凍車の仮説を話すときの恐る恐るの話し方はアメリカ人でもあんな自身の無い話し方をするんだーと始めて知りました。根拠薄くても、さも100%確実みたいなしゃべっぷりをする輩ばかりと思っておりました。

私生活ではデクスター役のマイケル・C・ホールとジェニファー・カーペンターは恋人同士とのこと。きっかけはこのドラマということなので、どの回から付き合い始めたのかジッと観ていればわかるかも。

リタ・ベネット

リタをデボラが暴力夫から保護した。その関係からかリタとデクスターは不思議なお付き合いをしている。

デクスターはセックスを下品だと思っており嫌っている。リタは元夫からの性的暴力によりセックスしたくない。お互いの利害関係が一致していてセックスレスの清いお付き合いを続けている。

デクスターが血なし死体を見て興奮してしまい車の中で彼女の体に触れてしまい、それを嫌ったリタが車を降りてしまう。しかし、関係を続けたいリタは勇気を振り絞ってデクスターと二人きりになれる環境を作って誘う。これはリタの子供が預けていた家で吐いてしまうという体調不良により中断してしまう。デクスターにとってみればほっとした瞬間であった。このあたりのデクスターのセックスへの嫌悪感というのも幼少時代の謎に関連しているのだろうか?

パンフレットにリタ・ベネットの紹介文に清楚系と表現されているが、間違いでは無いけどアジア系からするとバタくさい。

そして、ラストのデクスターの部屋の冷蔵庫に仕掛けられたバラバラ人形。これは犯人からの挑戦状か。

鑑識官といえども犯人に侵入されるのはどうかと思うぞ。