旭山動物園物語を試写会で鑑賞しました。旭山動物園は年間入園者数300万人を越え、3年連続で夏季入園者数が全国一を誇る注目の動物園。しかし、数年前までは財政赤字を抱えた廃止一歩手前の動物園だった。いかにして、人気動物園にしたのか?
一言でいって、旭山動物園物語を見終わって、旭山動物園に行きたくなる映画でした。ただ、周りの人の中で行ったことのある人が言っていたのだけど、かなり混んでいて並ばないと人気の動物は見れない状態のようです。あの上野動物園を越えているんだから、そうなんでしょうね。
そして、陳腐な言い方ですが、いい演技していたのは動物たちでした。人間の俳優さん達は脇役・・・と言いたいところだけど、最後に園長が新人の吉田につぶやく「人間てすごいよな」という言葉に象徴されるように旭山動物園を必死に立て直した人間も主役の映画です。
扶桑社
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単行本
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(価格・在庫状況は12月18日 15:32現在)
・「旭山動物園」革命―夢を実現した復活プロジェクト (角川oneテーマ21)
・未来のスケッチ 経営で大切なことは旭山動物園にぜんぶある
・戦う動物園―旭山動物園と到津の森公園の物語 (中公新書)
・夢の動物園 旭山動物園の明日
・旭山動物園のつくり方 (文春文庫PLUS)
雪の中の動物たち
前半で園長が議員の冬は休みでいいよね、という嫌みに反発して冬季の開園を試験的に無料でするエピソードがありました。その中の動物たちの行動がとても珍しい。アフリカ象は鼻で雪投げするし、ペンギンはお腹でスケーティング。正に、冬だからこそ生き生きする動物がいるということがわかりました。顔に雪を付けた動物の顔も可愛い。最北の動物園ならではの展示。
慈しみ合う動物
チンパンジーの夫婦が中盤に登場しますが、私的には一番グッときたエピソード。メスのチンパンジーがめでたく妊娠するのだけど、妊娠中毒になってしまう。母子とも助けるために食事制限するのだけど、メスのチンパンジーはお腹がすくのでエサを要求する。隣の檻に入っているオスが自分のエサをメスに差し出すシーンがわけもなくジーンときてしまいました。手のアップが効果的。
エモーショナルな人たち
西田敏行というこで心配していたのだけど、やはりかなりエモーショナルに走ってしまったのは残念。私としてはお涙ちょうだいは抑えてもらって、いかに旭山動物園に人を呼ぶのかを苦労しているシーンを増やして欲しかった。動物の仕草で十分観客は感動できるのだから。
評価として5点満点で3.5点。デートムービーとしても、家族で見に行っても楽しめる映画です。
ポスターで使われているアザラシと少女のシーンは映画の本編では出てきません。ポスター用に撮ったのでしょうね。
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