「母なる証明」を奥さんと一緒に観ました。韓国語のタイトルでは「마더」Mother(マザー)をハングルにしたものかな?
監督:ポン・ジュノ 原案:ポン・ジュノ 脚本:パク・ウンギョ、ポン・ジュノ
出演:キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ、ユン・ジェムン、チョン・ミソン
2009年韓国 129分
女子高校生殺人事件の容疑者とされ、逮捕された息子トジュン(ウォンビン)の無実を信じる母親(キム・ヘジャ)は、息子の無実を晴らすために動きはじめる・・・・。
と、最初のストーリーを聞かされると誰でも母の強さと最後に息子の無実を晴らし感動的なエンディング—きっと白い豆腐を持って—が待っているだろうと90%以上の人は思うだろう。私も奥さんもそう思ってみていました。
母は強かった、とてつもなく
母親はその地域で一番とされる弁護士を無理して雇うが、弁護士はやる気なし。トジュンを精神病院に4年入れるということで収めようという。無実を信じる母親は弁護士の意見を容れない。
トジュンの悪友であるジンテ(チン・グ—スポットライトのイ・スンチョル役をした)を疑った母親はジンテの自宅に忍び込み赤い血と思しきものが付いたゴルフクラブを持ち出す。しかし、それは赤い血ではなく口紅であった。
ジンテは母親に殺人の動機は金銭、痴情、怨恨の三つのどれかであり、被害者の貧しいアジョンの場合は金銭トラブルは考えられず痴情か怨恨の線だろうと示唆する。
さらに、死体が屋上にあったのも奇妙で普通は埋めるものだろうと指摘する。
そこから、母親の執念による捜査が開始され無実を晴らされるところまで追い詰めたと観客に思わせたところから、どんでん返しがある。観るほうは、えぇっー、これでどう落とし前を付けるのと思ったところで、さらに強烈な母親の強さを見せ付けられてエンディングとなる。
オープニングの母親の踊りとエンディングの踊り、途中に伏線としてのあるツボの話が母親としてのすさまじい強さを見せ付ける小道具として際立っている。
この「母なる証明」の主人公はキム・ヘジャ演ずる母親(名前はありません)であることは間違いない。
なお、キム・ヘジャは宮~Love in Palaceの皇太后役をした人でもあります。
コメント
あのラストは凄かったですよね。
しかも母親の表情をスクリーンに一切映していないのにも関わらず、観客には彼女の表情が分かるような気がしてしまうんですから。
やっぱりポン・ジュノ監督の才能は恐るべしです。
『母なる証明』
母の愛は時に真実を歪めてしまう。いや真実が何であるのかさえ分からなくさせてしまう。そして何が真実であってもその愛の深さで全てを消し去ってしまう。そんな恐ろしさをまざまざと感じる映画でした。
やはりポン・ジュノ監督の緊張感ある演出は凄いです。そしてブラック….
にゃむばななさん、こんばんは。
あの母親は一体何をするのだろうと思ってみていました。
母親は強し、本当に強しという感じがしました。
映画「母なる証明」
監督:ポン・ジュノ(天才ですね。最近、虜になってしまいました)
出演:キム・ヘジャ(韓国の母と呼ばれているらしい)ウォンビン(美男子過ぎてビビる)
出演:チン・グ(ボンクラ役最高に良かったです)ユン・ジェムン チョン・ミソン
静かな街で起こった凄惨な殺
母なる証明
脚本ゼミの仲間で作っている映画を観る会、
なんとこのメンバーの一人が
「第21回フジテレビヤングシナリオ大賞
」の大賞をとってしまいました。\(^0^)/
これは凄いことなのですよ。
今回の応募数は1450作品、その中の頂点です。
佳作も数点あるけれど、作品としてオンエア
【映画】母なる証明
<母なる証明 を観ました>
原題:Mother
製作:2009年韓国
ランキング参加中
「グエムル」の監督、ポン・ジュノが手がけるサスペンス。
韓国の国民的人気女優のキム・ヘジャとウォンビンが親子を演じることでも話題となった作品。
ある女子高生が殺害された。その容疑に、貧しく暮らす母子家庭の息子が警察に犯人として拘束されてしまう。息子の無実を信じる母親は、たった一人で事件の真相の探り出すのだが…
予告を見た限りだと、サスペンスとは感じにくく、ちょっと暗い雰囲気の映画だなぁという印象を持ったんですが、評価がとても良いので気になってました。
一人息子を溺愛する母親。貧しくも慎ましく生活していた二人だが、実は悲しい過去があった…。
その過去ゆえ、母親は息子をこれ以上となく愛する。
そんなある日、町の女子高生が死体となって発見される。
警察は目撃情報などから、息子を犯人と決め逮捕してしまう。息子が殺したと思えない母親は、息子の友達や殺された女子高生の身の回りを調べ、事件の背景に何があったかを調べていくのだ。
母強し!
実は脳に障害がある息子。事件当日の事を聞いても、はっきりとは思い出すことが出来ない。
それがネックで、無実を証明できないのだが、それなら自分で犯人を見つけるわと母親。子供のためなら何でもします。お金ないけど、お金を使い、息子の友達すら疑います。
そして、女子高生の身の回りを調べていくと、意外な事実が…。
そして、母の見た真実とは…。
冒頭で、母親が草原で一人踊るシーンがあるのですが、不自然さを感じるもどこか美しさがあります。
そして終盤にかけての衝撃と、母と息子の交わす言葉。
言葉はシンプルでも、その表情と仕草。親子って、すごいなぁと…。
すっきりとした余韻とは真逆になってしまうかもしれませんが、なんかすごい映画を観てしまったなと思いました。
「グエムル」早くみたいなああ。韓国映画はあまり観ないけど、この監督今後も注目ですね。
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