イ・サン―正祖大王〈2〉

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イ・サン―正祖大王〈2〉 (単行本)
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小説版のイ・サン 第2巻を読みました。ドラマで言うと第5話~第14話の範囲にあたる部分が小説化されています。

ドラマではイ・サンを中心に据えるのだけど、描かれるシーンの量はほどほどでソンヨンやテスのシーンで物語を回していくように見受けられます。さらに、画員のイ・チョンはドラマではかなりの出番があるのに対して小説ではほんの少しとなっています。

ドラマの方がドラマチックにするために(当たり前か)、シーンを増やしたり変えたりしている部分があります。

  1. ドラマではソン・ソンヨンがごろつきにさらわれて、あやうく遊郭に売り飛ばされるところを助けられるというエピソードがありましたが、小説ではなし。
  2. 逆に幼い頃にイ・サンから貰った扇錘(ソンチュ)と怪文書の合わせ技で謀反人に仕立て上げられ逮捕されさらに拷問まで受けてしまう。
  3. ドラマでは武官の試験を利用して英祖を弾劾しつつイ・サンを褒め殺しする怪文書が出されます。これはテスの出番を増やしていることになるのですが、小説では謁聖試(非正規の科挙)で提出された答案試に書かれたことになっていてテスの出番はなし。

小説版ではイ・サンを中心にイ・サンの心の中の動きの描写も丹念にされています。さらに英祖についても英祖の心のうちが描かれています。例えば英祖はイ・サンにずっとプレッシャーを与え続けていることに関してすまない気持ちを持っており、イ・サンに味方する重臣がいないことを気にかけていることがわかります。

ドラマを補足してくれる小説版「イ・サン 2」はお薦めです。

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