いま愛していない人、全員有罪

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いま愛していない人、全員有罪 (単行本)
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ぺ・ヨンジュンが最も好きだと語る主演ドラマ「愛の群像」の脚本家ノ・ヒギョン初エッセー集。翻訳されたのは、米津 篤八さん。ブログの該当する記事はカリスマ脚本家ノ・ヒギョンの初エッセイ集を翻訳しました。 – 訳者あとがき – Yahoo!ブログにあります。

著者のノ・ヒギョンさんは7人兄弟の6番目で韓国の山間の田舎に生まれた。生まれたときに祖母から、世話せずに端っこにおいておくようにと母は言われた。母はノ・ヒギョンさんの姉にそっと世話するように頼み生米を噛み砕いたものを与えられて生き延びたと聞かされてきた。

ところが成長してから聞かされた事実は世話したくなかったのは母親であり、見かねた祖母が姉に頼んだということ。

こういう人だからあの愛の群像の脚本が書けたのかなと勝手に納得。

また、さらに外に次々と愛人を作っていた父親を嫌っていたのだけど、父親がガンを宣告されてから一緒に過ごしたという部分はちょっと涙腺がゆるみ、かつ、こういう経験をしている人だから脚本家できるのかなと思ってしまう。

巻末のインタビューに愛の群像でのぺ・ヨンジュンの様子が語られています。とにかく、努力の人で自分だけではなく他の人のセリフまで覚えて、納得いかなければとことん議論する人ということを語っています。ぺ・ヨンジュンって、ずっとそういうスタイルでやってきているんですね。

このエッセー集の最初の方は読むのがきつかったです。というのは、ノ・ヒギョンさんの心の中の思いがそのままストレートに出てきているから。生々しくて直視できない感じの文章。おそらく、20代の時に読んでいると違った感想—青春の悩みに共感すると思うのだけど、今の年代となるとつらい。

後半になってきて、お付き合いのある女優さんや監督の話が出てくると面白くなり読みやすい。その中で出てきた言葉で気にいったのが

「ドラマは人間」

うん、そうだな、ドラマのレビュー書くときに人間に着目して書かなくてはと思った次第。

ここまで、書いて検索すると以下のような素晴らしいレビュー記事がある。比較されると恥ずかしいがリンクを書いておきます。

映画、本、ドラマから: ノ・ヒギョン氏のエッセイ、日本版&韓国版入手

コメント

  1. kyomaiko より:

    「愛群」ファンとしましては、新聞広告を見て
    ぜひ読んでみたいと思っていました。
    ドラマの脚本がとても感動的な人間ドラマで
    単なるメロドラマでもなく、本当に良かったですよね。
    その脚本家の方のエッセイと言うのに惹かれますね。

  2. stanaka より:

    どうぞ読んでみてください。
    ただ、好き嫌いは激しく分かれそうな気がします。
    ぺ・ヨンジュンに関係するインタビューやエッセーがありますから空振りはないと思います。

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