今回のイ・サンは「イ・サン、壊れる」
父である思悼世子 (サドセジャ)に対する処罰に比べてあまりにも雲泥の差のある貞純(チョンスン)王妃への英祖の処罰。
イ・サン 第2巻―韓国ドラマ・ガイド (教養・文化シリーズ) (ムック)
グレてやるとばかりに自暴自棄になるが、元々の育ちの良さからか壊れ方がお上品。
馬で暴走して、どこへ行くかと思いきや、父の墓へ。思悼世子 (サドセジャ)の墓はWikipediaによると現在のソウル市東大門区の梨峰山にあって、イ・サンが即位してから墓を水原に移した、ということでドラマの現在ではまだソウルにあるということですね。
次には庶民の酒場で酔いつぶれて、テスとソンヨンの世話になるけどグレてやるモードはこれくらいで終わり。政に力を入れだし、まずは清国との交易問題を解決するために特別使節団の派遣を決める。イ・サンって、根っこは勤勉なキャラクターという設定なんですね。
とりあえずは老論派の動きは封じられているのでイ・サンとしては今までよりは自由度が大きく鼻歌交じりでできると思われたのだが・・・さてさて。
ソンヨン
今回はソンヨンのお茶目な部分が描かれた回。英祖に寝所に呼び出されて梅の花を書いていたのが、王様から寵愛を受けたと図画署の皆が間違って受け取ったのを逆手にとってタク・チスを慌てさせて洗濯までやらせる始末。タク・チスはイ・チョンとともにおバカ・キャラ一直線。
そんなルンルンのソンヨンにキム尚宮の魔の手が迫る。イ・サンとソンヨンとの仲を疑ったキム尚宮はなんとか引き離そうと画策する。なかなか女の勘は鋭い。
嬪宮(ピングン)
嬪宮(ピングン)のいじましさが鮮明に出てしまった回。なんとか心の折れてしまったイ・サンを支えようと努力するのだけど嬪宮(ピングン)の努力はイ・サンに伝わっていない。イ・サンが外で考え事をすると言っているので傍にいると言うのだけどイ・サンは全く一緒にいて欲しいなんてことは思っていないのがありありとわかる態度。
イ・サンとしては邪険にしているつもりは全くなく、単に求めていないだけなので、逆に寒いから中には行ったらといらない気をつかうほど。
嬪宮(ピングン)はとてもいい人だけイ・サンにとっては単なる正室というだけでパートナーとしては認知していないのでしょう。
貞純(チョンスン)王妃
強いひとです。既に英祖の存命中では権力をもぎ取られたに等しい宣告をされているのにもかかわらず老論派の集まりへ顔を出そうとする。皆から忌避されたにもかかわらず捨て台詞を残して脅しつけることを忘れない貞純(チョンスン)王妃。
ファワンの手のひらの返し方と老論派を集めての皆へのアジテーションの空虚さと下手なアジり方は小物だと言う証拠。ファワンは貞純(チョンスン)王妃の敵とは成り得ない。
史実では1800年、正祖の次の王である純祖の即位直後から、垂簾聴政を行い、死亡するまでの5年間、権力を振るったとあるので、集会に集まっていた面々はきっとひどい処罰を受けていると思う。
老論派とイ・サンとの関係が今回で力関係が変化しました。今後、どのような変遷で即位するのか楽しみです。
コメント
セソン様の壊れ方、酔いつぶれ方は、stanaka様がおっしゃるように、上品でしたね。親になった気持ちで、セソン様ダメだよ~、汚れちゃダメ~って思ってしまいました。お酒を出すおかみもやり手の感じがして、陰謀の時なみにハラハラした私です。
ピングンが心を開いてもらえていないことに最近感情移入バリバリで、ソンヨンよりもピングンを応援するようになってきました。ソンヨンが寵愛を受けても構わないんですが、ピングンとの間でもキチンと愛を育んで欲しいものです。セソン様お願いします。
ソンヨンには仕事があるから大丈夫ですから・・・。
「イ・サン」第31回「父の教え」
前回、前々回でかなり盛り上がったので(お)、今回はやや物足りないような気がしたのですが、まだ王妃からは目が離せそうにないし、ファワンやチョン・フギョム、老論派の動きもどうなるかわからないし、油断して目を離すことのないようにしなくては。
こんばんは。
居酒屋のオカミがちょっかいだしてきていても、まあ、いいんじゃないとか、ピングンもっと工夫しないとと冷たくみていました。視点が違うのでコメント楽しく読んでいます。