バイラル・ループ あっという間の急成長にはワケがある

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AMNさんから「バイラル・ループ あっという間の急成長にはワケがある」をいただき読了しました。

バイラル・ループ あっという間の急成長にはワケがある [単行本(ソフトカバー)]4062162687

口コミをバイラル・ループという呼称し、バイラル係数というものを導入している。バイラル係数とは単位時間あたりに新規加入者が誘い入れる加入者数のこと。1を越えていると加速度的に成長するというもの。口コミのビジネスというのはインターネットがなかったころにも存在していて代表的な例が「タッパーウェア」。本書にも「タッパーウェア」を元祖として記述されている。購入しそうな人たちをホームパーティに呼んで使い方などを説明して販売していくもの。人を集めてパーティをやる理由は買いたい空気が伝染し個別に売り込むよりも販売量が大きくなるというもの。

インターネット時代になってからはパーティの場はサイト、対象者は全世界が相手となり、口コミ手段もメール、電話、チャット、twitter、ブログ、それから普通の会話など多様な媒体があり成長も爆発的な物になる。と頭でわかっていても時代の空気を感じてまさにその瞬間にそのようなビジネスを俺は起業していないなーと感じいる。

本書を読むと超人気サイトが簡単に誰でも作れそうな気がしてくるのだけど、今に至るも私が作れない理由は本書では解明できない・・・。

臨界量

バイラル係数以外に本書では臨界量という概念を導入している。あるしきい値の量を越えると爆発的に成長するというもの。人が人を呼び込むバイラル係数が1を越える必要条件だ。例えばフェイスブックだ。元は大学毎のSNSだ。最初からセグメント化されているので臨界量を越えるしきい値は低い。一つの大学の臨界量が越えれば他の大学を攻めていき点から線、線から面に広がり全世界へ広がる。

例えばドラマ愛好化のSNSを考えればあるドラマあるいはジャンルに絞ってSNSを立ち上げて徐々にジャンルやドラマを広げていけばそのうちに全ドラマをカバーするようなSNSが構築できるのだろうか・・・。

フェイスブック

世界最大のSNS「Facebook」を作った男たちを映画化した「The Social Network」が米国デハ封切りされていますが結構えげつない内情を暴露した内容だそうです。本書ではかなり好意的な紹介をされており、おや?と思った次第。まあ、本書のコンセプトはフェイスブックの闇の部分を暴くことではなく、どうして多くのユーザを得ることができたのだろうかという点なので、これはまあ有りでしょう。

スケーラビリティ

バイラル・ループに乗るようなサイトを目指すときのサイトの基盤の構築をどうするかがおもしろいですね。最初から巨大なユーザ数を相手にしたサイトを構築しようとすると構築に時間はかかるし、無駄になってしまうかもしれない。では最小限でスターとしたらどうなるか?幸運にもヒットしてしまいバイラル係数が1を越えてしまうとユーザ数の増加は指数関数的に増える。その増加に耐えられる基盤増強とソフトの改善がユーザに見捨てられる前にできるかというのが人気となったサイトの悩み。でも、このあたりも技術の進歩で基盤の増強を簡単に出きるような仕組みができつつある。ソフトのアーキテクチュアがスケーラビリティに適合したものとなっているかあるいは適合させられるかが今後はキーになるのでしょうね。そして、そんなところの心配は人気が出てからすればよくてまずはアイデアが重要というのは当たり前だけど重要な考えですね。

ところで、バイラル・ループをベースとしたビジネスってまだあるのだろうか?あるのでしょうね。

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