今回のイ・サンは「大国との付き合い」
今回の清国の商人の引き渡し要求問題については現在の日本の尖閣問題を彷彿とさせて興味深い。日本の場合は間に海があるわけで海上交通の発達やら海洋資源の重要性がクローズアップされてこないと隣国との争いは顕在化しないでしょうが、お隣の朝鮮半島では地続きなのでこういう問題は過去からずっとあった話なのでしょうね。
イ・サンは犯罪は朝鮮で行われている訳で朝鮮が裁くという立場であり、チャン・テウも一歩も譲歩してはならないという意見だが、重臣たちの中では穏健派とも言うべき清国と戦争になるリスクはおかさずに引き渡しをせよという立場の者も結構いる。
このあたりは大国に対して正面からぶつかっても潰されてしまう危険性は高いので突っ張りつづけるだけでは壁にぶつかってしまう。相手国の反対派とか非主流派にあたってみるとかといった変化球の対応が必要になってくるだろう。果たして日本政府にそんなことしている政治家はいるのだろうか・・・。
イ・サンも単純に突っ張りつづける危険性は認識しているので、チャン・テウの強硬派に簡単に同調するわけにはいかなかったのだろう。時間稼ぎで皇帝の勅書を要求するというチョン・ヤギョンの案をイ・サンは採用するが、清の大使はそれより上手を行く人物で皇帝から全権委任を貰っているからこの場で勅書を書くというではないか。清の大使の論法は屁理屈に近いような気がするがイ・サンはどのようにこのロジックに対して論破しようするのか??
ソンヨン動く
ソンヨンは恵慶宮(ヘギョングン)に言いつけられて清へ行った時に培った人脈を利用して犯人引き渡しに絡む政治的な危機を解決しようと動く。しかし、ここでも立ちはだかるのは恵慶宮(ヘギョングン)。宮殿を出たいと申し出るソンヨンに色よい返事を出さない。坊主憎ければ袈裟まで憎い状態。ソンヨンが言ってくる話はすべてNOとしか言いたくない精神状態なんでしょう。ソンヨンにとっては第一の関門が恵慶宮(ヘギョングン)であり、第二の関門は単に知り合いというだけで怪傑の糸口でも見つけることができるのかということ。まあ、しかし、こればかりはやってみるしか分からない。やってみて国益を損なわないのであればGOサインを出すのが上に立つものの判断かと思うのだけど、恵慶宮(ヘギョングン)はどんなロジックでソンヨンの願いを撥ね付けたのでしょうか?
そして、お腹の中も動いているのか・・・。
チョン・ヤギョン動く
自分が正しいと思うことを意見し議論を戦わしていく。その過程で自分の考えに誤りがあり、かつ、指摘されることは恐れず逆に指摘されることをありがたいと感じて行動できる人は確実に偉くなる人。そう分かっていても自分の考えに自信を持てないし誤りを指摘されるのは怖いのでなかなかできないんだよね。
チャン・テウに対して堂々と自分が案を出す立ち位置というものを説明し、かつ、チャン・テウをはじめとする重臣たちに経験と見識から修正案を出せと要求しているのは立派。チャン・テウはホン・グギョンよりもやりにくいと感じるのではなかろうか。なにしろ、自分の土俵にあがってきて、かつ、全く悪びれずに胸を借ります状態で、しかも、手強い。チャン・テウはチョン・ヤギョンにどんな態度で臨んでいくのでしょうね。
コメント
「イ・サン」第68回「別れ そして再起」、第69回「清国との対立」
先週後半にバタバタしてしまい、第68回もまとめてアップです。 といっても、第68回のあらすじをかなり忘れていますが(^_^;)。
こんばんは。
TBしましたのでよろしくお願いします。
チョン・ヤギョンみたいに行動できればいいんだけど、なかなかできないなあ…少しでもそうなれれば、組織を変えることができそうだよなあ、と思いながら見ていました。
そういう意味では、ソンヨンも自分の力を活かそうとしているし、自分などまだまだだと、ドラマを見ながら反省してしまいます。
そして、清への対応に今の日本を重ね…このドラマを見て日本、自分の生き方をよく考えろってことなんだろうなあ(^_^;)。
この放送見ました。私も、なんか尖閣問題の
日本の立場と似てるな~と、思ってみてました。
次回、どう対応するのか楽しみですね。
予告編だと、なんか上手く進んだみたいですが。
このエピソードって実話ですか?
Sayopeeさん
チョン・ヤギョンのような性格の人にあこがれてしまいます。あこがれていても、そんな行動がとれないというのも情けないですけど仕方ないですかね。
kyomaikoさん
このエピソードは監督と脚本家の創作だと思いますけど、清と朝鮮王朝の関係からすると似たようなことは結構あったのではないでしょうか?