今回のイ・サンは「耐えてみせる、生きてみせる」
不治の病であることを確信したソンヨンが悲愴な決意で発した言葉。守るべき何かを持った人間は強い。
だから、結婚してない社員は今一信用できん・・・。というのはかなりな差別発言だと思うけど、私の素直な気持ちです。所帯持っているメンバーは自分だけではなく家族の生活もかかっているから仕事への取り組み方に甘い部分が少ない。だから、少々辛いことあっても粘ってくれるし、信頼できる。ところが、独身メンバーはスキルが高くてもどこかで投げてしまわないか、いつも、様子を見ながら仕事を頼んでいる自分がいます。独身であっても守るべき何かを持っている人は頼りになりますが。
世子に冊立されたばかりなのに、はしかであっという間になくなってしまいました。イ・サン 第3巻―韓国ドラマ・ガイド (教養・文化シリーズ) によればヒャンの死には老論派の関わりも考えられるという説を紹介されています。歴史上の人物なので史実と大幅に違うストーリ展開はできないので、このまま悲しい結末へと行きそうですね。そこまでの過程をどのように魅せてくれるかがイ・ビョンフン監督の腕前。世子となったヒャンを出産したソンヨンは我が子ヒャンを失っても新しい命を授かっていた。母親ソンヨンは守るべき対象の優先順位をイ・サンから新しく授かった命に変更したのだった・・・。
鬼(恵慶宮(ヘギョングン))も悲しむ孫(ヒャン)の死
ヒャンを失ったイ・サンが政務をしつつも今ひとつ身が入らない状態を案ずるおつきの女官パク尚宮(チェ・イェジン)の目の演技が素晴らしい。
そして、あれだけ最初はソンヨンのことを遠ざけていた恵慶宮(ヘギョングン)がヒャンの死に悲嘆する姿でやっぱり孫というのは偉大だというのを再確認。
ソンヨンの決意
懐妊しているソンヨンは自身の臓結病(チャンギョルピョン:肝臓がんもしくは肝硬変)であることを察知して、とにかくお腹の中の子を守ることを優先することを決意。そのために主治医の脈診を拒否することによりお腹の子に有害な薬を飲ませられることを回避。
さらに、宮中にいるといつかは発覚してしまうことを恐れて転地療養を恵慶宮(ヘギョングン)へ申し出て認められる。そして、宮中から離れるが真の理由をテスにより悟られ引き戻される。
それでも、かたくなに薬を飲むことを拒否するソンヨンにイ・サンは自ら薬を持って行く。その場の会話は男なら涙せずにはいられないもの。
「この子はヒャンなのです。私は我が子を守れぬ母にはなりたくない」「ならば、この私はどうなる。これを飲んでくれぬのか。そなたを失うことはできぬ」
イ・サンとしては初恋の人であり、「一生そばにいると言ってくれた」ソンヨンを失いたくない気持ちはわかるし、さらにそのソンヨンが自分のことよりお腹の子を優先していることを知って衝撃を受けているその気持ちは痛いほどわかる。女性って、パートナーよりも子供ができちゃうと子供が優先になるんですよね・・・・。
水原遷都計画
ソンヨンの出産やら、世子問題、世子の死、さらにソンヨン自身の病により、イ・サンの革命的な政策である水原遷都計画のエピソードがなんだか付け足しのようになっていますが、物語上では着々と進んでいます。岩よりも強いレンガが開発されてさらに遷都計画が前進しますが、老論派の巻き返しはどうなりますやら。
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