CASIO EX-H20Gのウリの一つとなるGPS機能を確認してみました。
位置情報機能の仕様については、CASIO社のサイトに
屋内でもモーションセンサーによる位置測位が可能。屋外にでるとGPSからの情報で屋内での位置情報を補正。
とあるだけで、感度だとか精度についての仕様は記載がない。それで、今回の機能の確認方法はHolux M-241C GPSロガー (ライムグリーン)をEX-H20Gと一緒に持ち歩き両者を比べる方式を取りました。ちなみにM-241Cのスペック(抜粋)は以下のとおり
- 精度 位置:3 m, CEP 速度:0.1m /秒
- 感度 / チャンネル -159dBm / 32チャンネル
両者を比べるに当たって、位置情報の記録に以下の違いがあります。
- EX-H20Gは写真撮影時に位置情報を記録
- M-241Cは5秒間隔で位置情報を記録
どちらかに寄せて比較する必要がありますので、データ量の少ない記録方式であるEX-H20Gに寄せることにします。EX-H20Gで撮影した画像データをコピーして、同じ画像のセットを2組にします。
- 一つ目のセットはEX-H20Gが記録した位置情報はそのまま
- 二つ目のセットはM-241Cの位置情報で上書き
それぞれのセットの位置情報を使って地図上にマッピングするために、GPSデータ視覚化ツール t2gを使用しました。その結果が以下のリンクを参照してください。
精度の比較
結論としては位置情報の精度は有意の差はなさそう。目立った違いは、
左がM-241Cの位置データ、右がEX-H20Gの位置データ。電車と踏切が写っているように線路の近くにマッピングされるのが正解。M-241Cでは線路の近くにマッピングされていますが、EX-H20Gは線路よりも南に30m離れたところにマッピングされています。カメラの位置とM-241Cの位置は当然数十cm離れているので同条件での測定ではありませんので、これだけでEX-H20Gの方が劣っているとは言えませんのでご注意を。
例えば下記の場合、これはメルサパート2のビルに寄り添うように止まっているクレープ屋の屋台を撮影したもの。左がM-241Cの位置データ、右がEX-H20Gの位置データです。M-241Cの場合は隣のビルにめり込んでしまっています。EX-H20Gの場合はビルの手前にとどまっています。この場合はEX-H20Gの方が正解に近い位置を測定しています。
添付ソフトについて
画像の位置情報を使って、地図上に写真をマッピングするにはPicasaやGoogle Earthを使えばできるとEX-H20Gのマニュアルにありますが、どれくらいの人が使いこなせるのでしょうか?PicasaやGoogle Earthへつなぐための添付ソフトがあれば初心者のハードルを下げることができると思います。例えば、地図の概念を入れたアルバムソフトを作成し、その中から公開のメニューを選択するとPicasaやGoogle Earthへアップロードしてくれる仕組みにすれば悩まないと思います。ぜひ、検討していただきたい。
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