イ・サン 第75話「華城(ファソン)への行幸(ぎょうこう)」

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今回のイ・サンは「だましあい」

今回は水原華城を巡るエピソード。D13 地球の歩き方 ソウル 2011 [単行本]によると1794年に築城開始し1796年に完成。37万人(37万人が同時に働いたとは思えないので人月なのかな??ちなみにWikiPediaにも同じ文章があるし)の労力が費やされている。

華城行宮 華城行宮 正門(新豊楼)

チョン・ヤギョンの開発した「拳重機」により、華城の築城で40,000両を節約でき、約30ヶ月の工期で完成したとご満悦のイ・サン。そして、イ・サンは母、恵慶宮(ヘギョングン)の還暦を祝う誕生日にあわせて、華城へ行幸をとり行うことにする。

恵慶宮洪氏の輿

上の写真はソウル市内を流れる清渓川辺の散策路の壁面にある、186mの長さのタイル壁画による正祖班次図です。お城をまるまる築城して、さらに大行列でソウルから水原へ行幸するというもの。いったい、どれくらいのお金になるのでしょう。

  1. 母への親孝行と言いつつ壮大な無駄使い
  2. イ・サンの威厳と遷都をする決意を世に知らしめる

のどちらなのでしょうね・・・。正祖班次図を見ながら感じたことです。

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みそっかす、ソ・ジャンボ

ソ・ジャンボだけ隊長(イ・サン 第3巻—韓国ドラマ・ガイド (教養・文化シリーズ) [ムック]によると従二品総官)に昇進せず拗ねている。 何日も酒浸りになりながら「命がけで忠義を尽くしたのに」と愚痴をこぼしている。そんな、ソ・ジャンボの行状をじっと観察しているミン・ジュシク。痣が付いているのはなぜだろう・・・。

テスは自分のかわりにソ・ジャンボを昇進させてと申し出るがイ・サンが人事権は王にあるとして退ける。確かに一度発令した人事を部下の言葉により変更するのは権威をなくすし、勤務成績が悪いから昇進させなかったと説明責任を果たしている。

ますます、荒れまくって、喧嘩するソ・ジャンボを止めに入るミン・ジュシク。不平を持つソ・ジャンボを仲間に引き入れるつもりか。

イ・サンの命令により行幸に向けた訓練から外されるソ・ジャンボ。ぶつぶつ言いながら老論派の監視任務をする。そんな監視任務のさなかに追いかけた怪しい人物にミン・ジュシクの姿が。ミン・ジュシクを逃すソ・ジャンボ。そして、ミン・ジュシクと密会するソ・ジャンボに「私も誠心誠意尽くしたのに捨てられたと」語りかけ仲間に引き入れ様とするミン・ジュシク。ソ・ジャンボはダーク・サイドに引きずり込まれるのか?

策謀の渦の行幸

外で物思いに耽るイ・サンに貞純(チョンスン)大妃(テビ)がイ・サンに心配事があるようですねと語りかけるシーンは意味ありげ。

それに対して、王妃はソンヨンと一緒にこの日を迎えられたらと、あくまでも純なお人。イ・サンはソンヨンが清へ出発する前にソンヨンから貰った風簪を物思いに耽りながら触っている。

行幸の隊列を描く図画署の面々。その先には漢江を渡るための橋。チョン・ヤギョンが考案した舟橋だ。臨時の橋だけど、これって戦争映画で出てくる工兵隊が爆破された橋の代わりにかける橋の発想と一緒ですよね。

そんな、未来をポジティブに考えられる物事を展開しながら華城に入るイ・サン。民衆にChangeを印象づけようとしているのかな。

そんなフォースの力に対抗するダークサイドの老論派が龍珠寺で襲撃する計画を練る。

そんなダークサイドの策謀など我関せずという態度で、あの眼鏡をかけて沿道の民からの直訴を読むイ・サン。そこに、チャン・テウがやってくる。水原に遷都をやめさせようと説得するチャン・テウの顔色が優れないことにイ・サンがすべてのことを語っていないと指摘。イ・サンがチャン・テウに語った政権構想は貴族=両班を排除し、王と民衆を直結しようとするもの。王の意志を代行するのが役人というシナリオ。これは王が聡明であり民衆のための施策を行うことが担保されているのなら意思決定は早いが、後継者がすべて聡明であり民衆のためを思う施策をするなんて仕組みの中には担保できるものはない。イ・サンは担保する仕組みを何か考えていたのだろうか。

思悼王世子の御陵である顕隆園。その思悼王世子の霊を弔うために再建したのが龍珠寺。イ・サンが龍珠寺を訪問している最中に老論派の襲撃が始まる・・・と本堂には誰もいない。そこへテスたちが取り囲む。

逃げるミン・ジュシクに銃声が。「命が惜しければおとなしく観念するがいい」ベタなセリフのテス。ソ・ジャンボの偽情報により手薄と思わせ取り囲んだのだ。「敵を欺くにはまずは味方から」と言うソ・ジャンボ。ところが、あまりにも簡単に捕まったのが納得がいかないテスの顔があった。そして、明確な証拠を得たことを確信したイ・サンは黒幕の拘束を命令するものの、老論派の重臣たちは既に逃亡している。

その状況下でも夜間演習を実施する。これはイ・サンの権威を広く万人に知らしめるためのもの。襲撃があったとしても、逆にだからこそ、政治的に止める訳にはいかない。

案の定、ミン・ジュシクが捉えられるのは安心させる策略。本番は演習時のすべての明かりが消えたときの襲撃。そのことに気づいたソ・ジャンボ。

しかし、演習は予定どおりに明かりを消される。さ~て、危うしイ・サン。

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