2011年8月13日発売予定のソニー「VAIO NEW Zシリーズ」の説明をお聞きしてきました。
今回のVAIO NEW Zシリーズでは、
- 積極的に何かやりたいお客様の能力を広げるものを提供したい。
- レスポンスが重要と考えた。
- ものすごく気持ちよく動く道具。→究極の道具
を目指してデザインしたとのこと。お客様にアンケートをとったところ、薄さには満足されているようだが、
- パフォーマンスには不満があり
- 光ドライブを用意してほしい
- バッテリーライフを長くしてほしい
という要望があがった。これらを踏まえて開発したのが↓
新人のころにハードウェア設計をしていた自分にとって基板を見せられるとすごいなーという気持ちとともに、こんなハードウェアを設計できるエンジニアをうらやましく思ったりもします。これらに採用されているパーツについてお聞きすると一切妥協せずに惜しげもなく最先端技術と製造技術を投入していることが理解できます。
順序が逆になりましたが、外観はこちら↓
パフォーマンス向上は熱との戦い
高パフォーマンスを実現するための手立ての一つとしてStandard VoltageのCPUを採用している。CPUは第2世代インテル Core i7 プロセッサーも選択可能であり、CPUの消費電力は35W。
ハイパフォーマンスのものを冷やすのはハードル高くて、様々な工夫をしている。
SV CPUを十分に冷やすため、本体に二つファンが付いている。 ドッキングステーションにも外付けグラフィックスのためのロジックがあるのでファンが付いている。ドッキングステーションはテレビの近くに置くことも考慮して、縦置きも横置きも出来るデザインにしている。
また、静粛性にこだわり、 素数羽根でうなり音を抑え静穏化を実現している。サーマルユニットは先代と比較して厚さで-4.5mm、放熱部体積で-27% を実現している。システムフローの改善により風量25%upし、上面吸気・キーボードから・FAN直下の吸気により外気を取り込んでいる。
携帯するということを突き詰めている
携帯性というと軽くて薄くというのが必要条件。「VAIO NEW Zシリーズ」では軽さ約1.165kg、薄さ約16.65mmのフルフラットボディを実現している。それだけでは十分条件に足りなく、満員の通勤電車での圧力や軽さ故の様々な使われ方にも対応した強さも兼ね備えている必要がある。
上の左の2枚の写真の様な推奨されない持ち方をされても「大丈夫だ、問題ない」とのこと。(でも、自己責任でね)外装には軽量ながら剛性に優れたカーボン素材を採用していて上の右の写真のようにカメラを載せられてもたわみません。
デモの動画を見せていただきましたが、落下試験や圧力を加える試験をきっちりとされておりました。デザインを担当された森澤さんは胸が痛むと言われていましたが・・・我が子がイジメにあっている現場を見るようなものでしょうか←ちょっと、違う。わざと試練を与えているというシチュエーションか。「VAIO NEW Zシリーズ」君は「2度もぶった! 親父にもぶたれたことないのに!」なんて泣き言も言わずに見事に乗り切っておりました。
パフォーマンスを犠牲にすることなく携帯性も実現している「VAIO NEW Zシリーズ」。最近、とみに調子が悪くなっている VAIO Type Lを眺めながら欲しいな~と物欲が沸くのだけど先立つものが・・・かなり悩むと思う。
日本の最先端の設計と製造技術が生み出した絶品。日本以外に作れないだろう、ざまぁみろーと言いたくなる(誰に?)製品だ。
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