シンポジウム「韓国の映像文化と女性」& 韓国女性監督 短編映画上映会

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シンポジウム「韓国の映像文化と女性」& 韓国女性監督 短編映画上映会に行ってきました。主催は駐日韓国大使館 韓国文化院、後 援はソウル国際女性映画祭です。

シンポジウム「韓国の映像文化と女性」& 韓国女性監督 短編映画上映会

女性監督映画がおもしろい〈2005年版〉 (別冊女性情報シネマライブラリー) 4901874446

内容は二部構成となっており、

シンポジウム

テーマ : 韓国の映像文化と女性

パネリストとして5名の方が登壇されて下記のような内容を話してくださいました。

  1. ファン・ミヨジョ(ソウル国際女性映画祭 プログラマー)一番若い方だと思います。そのせいか周りの方にかなりの気遣いをしていました。女性監督、女性映画人の歴史的な経緯をまとめてくださいました。1990年代以前の女性監督は5本の指で数えるほどで持続的な活動をしている監督はいないというのが印象に残りました。しかし、それ以降、デジタルカメラの普及で敷居が低くなり女性監督が作品活動できるようになってきた。女性監督の傾向として、反男性的、反主流的なものが見られるとしています。
  2. イ・ソグン(「テンジャン」監督)クールな美人という雰囲気なのですが、お話を聞くとETに感動したということから、撮りたい作品はファンタジックな作品を撮りたいと言われていました。女性監督として生き残るなら丈夫でいなさいとスレンダーな彼女からこんな風な発言が出るというのは意外。でも、息子の世話をしながら映画を撮るというのは過酷なようで、さらに、今回の「テンジャン」ですが、何年も味噌チゲを家族のために作ってきたことから映画にすることを思いついたと語っていました。
  3. イ・ヘギョン(ソウル国際女性映画祭 執行委員長)頼りになるボスという風格を漂わせた方。しゃべりだすと止まりません。何回も進行役の黄慈恵さんから(おそらく)時間ですというメモを差し入れられていました。行動の人のようで、ソウル国際女性映画祭の財政的支援を金大中大統領時代に政府とソウル市から引き出したり、アポなしで東京国際女性映画祭をやっていた大竹洋子氏を訪問し連帯を取り付けたりしている。いやーーー、熱い人です。
  4. 大竹洋子(東京国際女性映画祭 ディレクター)岩波ホールで企画室長をやられ、定年退職後は東京国際女性映画祭に専任。毎回、ソウル国際女性映画祭に参加している。この方も話し出すと止まらなくなる、熱い人です。
  5. 斎藤綾子(明治学院大学 文学部芸術学科 教授)2002年以降1回を除き毎回、ソウル国際女性映画祭に参加されている。4月にあるので大学の教授としては大事な時期だが大学に認めてもらい休講にして参加させてもらっているというのが印象に残りました。作り手だけではなく観客も連帯感を持ってソウル国際女性映画祭に参加していて熱いものを感じている。字幕には英語も付いているし、プログラムにも韓国語だけではなく英語の説明がある。ぜひ、来年には大挙して日本からソウル国際女性映画祭にさんかしましょうという呼びかけがありました。
  6. 全体討論 * 司会/進行 : 黄慈恵(韓国映画振興委員会 日本駐在員)黄慈恵は「素敵女子」という感じの方で、進行も年上のイ・ヘギョンさんや大竹洋子さんを相手にきちんと仕切るデキる女性。いやー、今度、この方のお話を聞いてみたいなと思いました。司会は韓国語でやられていましたが、おそらく日本語はできる人と思われます。会場からの質問も活発にあり、この質問の段階でなんだか一挙にヒートアップして面白くなった感じでした。質問で、韓国と日本の女性監督の作る映画の違いは?というのがあり、それに対して、韓国は外向きで日本は内向きだという回答がありました。

来年のソウル国際女性映画祭は2012年4月19日(木曜日)から26日まであるそうです。

短編映画上映会

上映作品 : 第13回 ソウル国際女性映画祭 アジア短編コンペティション部門 受賞作5本

  1. 告白
  2. 土曜勤務
  3. 都市
  4. 死んだ犬を探して
  5. 消えた夜

どれも前衛的な作品のようで、うーーーむ、とうなりながら観てました。

パネリストの人たちの写真を撮りたかったのですが撮影禁止というアナウンスがあったので撮りませんでした。それぞれ、印象に残る人たちだったので写真に残したかったのですが。その割には一般の観客が結構、撮影していたのはどうよという感じ。

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