神はサイコロを振らない

著者 大石英司
出版社 中央公論新社
出版日 2004年12月20日
ISBN ISBN4-12-003594-8
定価 1,800円

著者、久々のハードカバー。消息を絶っていた旅客機が10年後に現れた。再会を喜ぶ肉親や友人たちだが、3日後にはまた、もとの時間に戻ってしまう・・・・。
神はサイコロを振らない


もしも、自分が残り3日間の命と知らされたらどう行動するだろうか? やけになって、豪遊するか、反社会的なことをしてしまうか? 1ヶ月くらいあれば世界一周すると思うけど、3日間=72時間=4,320分しかないとすれば豪遊しかないと思う。
でも、ここに登場する人物たちはそんな行動はせずに、自分が最もしたかったことをやっていく。
3日間というタイムリミットというのが、病気とかで差し迫っているというわけではなく量子理論という訳のわからない理論から導き出されているので実感を持たずに、ひょっとしたらという程度の丁度良いプレッシャーを登場人物に与えているので、このような展開になったかもしれない。それで、みんなはきっちりとやりたいことをやり遂げて、そして、世間にインパクトを残して去っていく。他のサイレントコアのシリーズでも見られる結構ハッピーエンドに近い終わり方で、読後感はいい話を読んだなーというさっぱり感がある。
でも、3日間しかない中を精一杯生きるということを自分に当てはめると今の生活を精一杯生きているのか?と自問自答する自分がいて一瞬苦しくなってしまった。凡人である私では3日どころか3年もらってもこんな成果は出せないよな・・・・・、いや、人間、火事場のなんとやらでできるかもしれないなんて思ったりする。気分良く読める一冊です。

本書の紹介ページはこちら

ところで、未来の情報を過去に戻る時に持ち帰って知らせるというのは過去からきたものしか、帰れないというのに矛盾しないのかな???

コメント

  1. 大石英司『神はサイコロを振らない』●

     2005.12.20初版。単行本は2004.12.20中央公論新社刊。テレビド…

  2. saaya_holic より:

    神はサイコロを振らない

    原作を知らなければこのタイトルでこの時間帯のドラマならば”出会いは偶然じゃない”的なベタ©日本テレビをイメージするはず。
    「アインシュタイン」「不確定性原理」「シュレディンガーの猫」_等で検索して来られたか…

  3. […] 私の小説の感想は↓↓神はサイコロを振らない […]

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