宮廷女官チャングムの誓い 第42話 「王の病」 地上波

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今回のチャングムは「許されない愛、二人」

NHK版だけを観ていると、クミョンのチョンホへの最初で最後の料理はチョンホへの未練だけしか伝わってこないし、そのあとのトックおばさんがチャングムに分相応の人と一緒になったらという言葉にかたくなに拒否の姿勢を見せるチャングムの二つの愛の形を見せられるとチョンホを巡るこれからの三角関係再燃の伏線と思ってしまう。 しかし、字幕版を観ると実はクミョンの行動はチョンホとチャングムをはめる罠をかけることへのエクスキューズであることがわかる。

許されない愛はこうなる

  1. クミョンの愛はチョンホへの裏切りによる許されない愛
  2. チャングムは奴婢と両班との身分違いの許されない愛

そして、二人の愛以外にチャングムの復讐が進行する。それは焦りすぎた復讐でもある。

宮廷女官チャングムの誓い (特別編)
日本放送出版協会 (2005/12)

以前のBSの時の感想は宮廷女官 チャングムの誓い 第42話「王の病」でどうぞ。

ヨリ窮地に陥る

チャングムの気付きにより、ヨンセンが血虚ではなく、風熱であることが医員、医女全員の診断で白日の下に明かされる。シンビでさえも気づいたとエラク失礼な指摘をヨリに向かってするシン・イクピル。さらには尻馬に乗って、チボクも「私でさえ目をつぶっていても区別できる」とうそぶく。

シン・イクピルのヨリへの追求は激烈だ。対するヨリもわざと誤診したとは絶対に言えないために「気づきませんでした」と頑固に言い続ける。業を煮やしたシン・イクピルは「恵民署へ行ってやり直せ」と言う。それに対して、「失態のたびに追い出していては誰もいなくなる」というわけのわからん理屈で庇うユンス医局長。ヨリとユンスの二人の仲も怪しいと思わないのか・・・・。

攻撃は最大の防御

自分の一番の親友の命を狙われたチャングムは受身ばかりではやられるばかりだと思って、攻勢に転じることにする。やり方がチャングムらしいのだけど、王様の病状日誌を調査して硫黄アヒル事件の真相をあばくこと。 この病状日誌は当然、国家の最高機密であり保管している内書庫には大臣ですら入れない。許可を受けた医局員が入れるのみである。 チャングムは長官との再会のときにお願いを2つしている。

  1. ヨンセンのもとへ王様が再訪してもらうよう計らってもらうこと
  2. 病状日誌を見せてもらうこと

1は王様次第だがなんとか、2は絶対にだめという回答が。

そんなことではめげないチャングム。ウンベクに相談するも、困難ということで断られる。次に頼ったのは皇后。皇后の肩こりにかこつけて皇后の病状の全てを知る必要があるので内書庫への立ち入り許可を欲しいとお願いする。皇后の信頼を得ていたチャングムは許可を得てしまう。これを知った内医院の医局員たちや医女たちは全員がチャングムに勝手なことをするなと言い、シン・イクビルからはなかったことにということで皇后に言えと命令される。チャングムは頑固に拒否する。これが医女仲間の顰蹙と反感を買うことになる。

チャングムの最大の間違いは皇后に嘘をついて内書庫への立ち入り許可を得たこと。たとえ動機が正義にあったとしても嘘は人を裏切ることとなり必ずしっぺ返しをくらうことになる。

スパイ大作戦

スパイ大作戦 「おはようチャングム君」と指令を送った人はいないけど、やっていることは情報戦を戦うスパイそのもの。

なんとか厳重なボディチェック(金属探知機もX線検査機もないけど)をすり抜け、病状日誌を持ち出したチャングムはチャンドクのところへ持ち込む。驚くチャンドクだが早く写本しようと素早い行動をしたのはさすが。コピー機のない当時、写本するのは大変だけど頭に叩き込むには手を使って写すのが早道。あながち、コピーするよりは効率的かもしれない。

チャングムが病状日誌を持ち出そうとする書庫内で、緊張のあまり耳の後ろあたりを手で掻くのは演技かな? たまに見かけるチャングムの癖なんだけど。

病状日誌を精査したチャングムとチャンドクは中宗の病状を傷寒症としか思えないというのが結論だがさて。周期的に発症しているのを疑問視。同じ奨励の患者を集めて欲しいとチャングムはチャンドクに依頼する。

二人の愛

妊娠により、従四位となったヨンセンに対してチャングムよりもやっかいとなると感じたチェ一族はヨリを使って亡き者としようとしたが、失敗。さらにはチョンホの宮廷内の動き特に彼を慕う勢力が集まりつつあることと何より昇進して赤服着ていることもチェ一族の不安をあおっている。 チャングムとチョンホを一挙に葬るには彼ら二人が身分を越えた恋をしていると証明することにより達成できる。そのためにクミョンは動く。

まずは自分の心を整理するためにチョンホに最初で最後の料理を振舞う。実はずいぶん前にも手料理を作ったのだけどチャングムに先を越されて出しそびれたという悲しい前科があったのは秘密。 二人の間にクミョンのテーマ曲「APNA」が流れて、それからチョンホのテーマ「ハマンヨン(何茫然)Featuring Safina」 が引き継ぐように流れる。

未練を断ち切った(本当か?)、クミョンは「私が終止符を打ちます」とチェ女官長に宣言。

トックおじさんが酒を納めに行くとご馳走による歓待が待っていた。そこで、話はチャングムの見合い話に。口の軽いトックおじさんは「チャングムはだめです。ミン・ジョ・・・・」と口を滑らしたのと同時にトックおばさんが乱入しておじさんを引っ張り出す。おばさんはチャングムとチョンホの仲を暴き出すオ・ギョモとチェ・パンスルの罠と見破っていた。

チャングムに「一緒になっても身分違いで妾だよ」「優しい男と出会って、分相応の」と諭すが、かたくななチャング

コメント

  1. とん子 より:

    stanakaさんこんばんは。早速遊びに来ましたよ~♪
    今回も展開が速すぎておなかがいっぱいになりましたね。
    ヨリの誤診から始まって、グミョンとチョンホのある意味最後の晩餐。そして極めつけはチャングムのチェ一族に対する先制攻撃。
    確かに今回のチャングムは暴走してますね。ヨンセンの命まで危険にさらされたのだから、仕方ないとしてももう少し慎重にすべきだったのでは。
    しかし、チャングムが暴走しなければ王様の本当の病名やハン尚宮の汚名も晴らせないだろうから、仕方ないのかもしれないけど。
    とにかくチェ一族とチャングムの戦いはネシブまで巻き込んで宮中全体に広がっていくようですね。

  2. チャングム・怖いもの知らず…

    昨夜放送のチャングム、第42話 「王の病」
    今回もそうとうヒヤヒヤさせられた。
    このドラマはまったく心臓に悪い・・・。[:冷や汗:]
    チャングムがヨリの企みを知り、他の医女たちによって
    脈診がおこなわれ…

  3. がーこ より:

    stanakaさん、こんばんは。トラックバックありがとうございました。
    トックおじさん、もうちょっとでご馳走食べてチャングムとチョンホさまのこと、しゃべっちゃいそうでしたねっ!でもさすがトックおばさん、するどい!!
    チャングムにチョンホさまとのことは、諦めるよう諭すシーンは、雪の降る中、さぞや寒かったろうと思いながら見ていました。

  4. Sayopee より:

    こんばんは。
    TBありがとうございました。こちらからも貼らせていただきました。
    本当に心臓に悪い回でした。チャングム、暴走しすぎです…もうしばらくドキドキが続きますよね。
    それにしても、医局長とよりはどう考えてもただならぬ関係ですよね。何回か前にも二人のシーンでプンプン匂うシーンがあったし。チョンホとチャングムよりもずっといや〜んな関係っぽいので、そっちを追及して欲しいです(^_^;)。

  5. 「チャングム」第42話「王の病」

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  6. 宮廷女官チャングムの誓い 42話 『王の病』

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  7. new雑記帳2 より:

    聡明<無謀→危機〈地上波第42話〉

    誰かこいつの暴走を止めてけろ〜!そんな感じの1時間でした。やはりコトを成すには焦りは禁物です。そして、機密書類を持ち出して「誰も見てなかった」と言うチャングムに「そういう時が危ないのよ」とおっしゃるチ…

  8. ruko より:

    stanakaさんこんばんは。
    チャングムとチョンホの関係なんですけど超素朴な質問してもいいですか?
    >>チャングムとチョンホを一挙に葬るには彼ら二人が身分を越えた恋をしていると証明することにより達成
    コレって罪なのですか?おばさんは「妾にしかなれないよ」とは言っていましたが罪になるとは言ってなかったと思うのですが。政治的に揚げ足を取るには十分な理由(封鎖の村に戻ったときの話を持ち出そうとしたように)だと思いますけれど……。

  9. stanaka より:

    rukoさん、こんばんは。
    正面から調査しましたが、朝鮮王朝時代の法律あるいは慣習でどうなの?というのはGoogleさん答えられず。
    で、私が
    >チャングムとチョンホを一挙に葬るには
    と書いた根拠はチェ・パンスルがチョンホの下に武官が集まっていると言ってクミョンをそれとなく叱咤するシーンのあと、実はNHK版ではカットされているのですが、チェ女官長とクミョンとのサシでの話があり、「責めるつもりはないわ」「私が甘かった。お前を閉じ込めてでも終わらせるべきだった」と女官長が上司として部下のクミョンに度量の広いところを見せつつ、「まだ、方法はあるわ」とクミョンに暗に動けと示唆しつつ「宮女ではなくても、医女と官員が親密な関係になったらどちらも罷職されるわ」と言っているところからです。rukoさんが書かれているように罪というよりはスキャンダルという面が強いと思います。
    この会話の後に、クミョンのおしかけ料理→トックおじさんへの料理の歓待から見合い話につながっていきます。

  10. stanaka より:

    とん子さん、こんばんは。
    今回、見直してみてチャングムがこの回に先制攻撃(無謀でしたが)をしかけているのにようやく気づく始末でした。どちらかと言えばチャングムの病状日誌の持ち出しにどきどきしてしまって他を覚えていないという感じ。
    がーこさん、こんばんは。
    やはり、トックおばさんでしたね。わが子のように接する、彼女もまた"母"なんですねと感じた瞬間でした。
    Sayopeeさん、こんばんは。
    やはり、同じく心臓に悪い回でしたか。
    それと、ヨリとユンスの仲は絶対にできている・・・・。

  11. satesate より:

    stanakaさん、コメントありがとうございました。
    耳の後ろカキカキは「母・皇太后」以来だと思うのですが、
    意味があるような、無いような不思議な動作ですね。

  12. ・「宮廷女官チャングムの誓い」42話「王の病」

    NHK総合テレビで放映されている「宮廷女官 チャングムの誓い」。2006年8月26日(土)放送は、第42話「王の病」でした。※ドラマのチャングムをご覧になっていない方は、スミマセン!この記事、読み飛ばして下…

  13. ふみえ より:

    stanakaさん、こんばんは。
    実の娘のように心配してくれるおばさん、ありがたいな~としみじみしてしまいます。
    でも2人が幸せなら正妻として認められなくてもいいんじゃないかと個人的には思ってしまいました。「王の女」女官のクミョンとしてはたまらないでしょうが。

  14. 愚者の楽園 より:

    チャングム42話

    第42話 「王の病 」 ひえぇ~! 長官、闇組織のボスだったとは。意外にダークな仕事をしていたのね。 この間チェ女官長が大根食べて倒れた時の黒い微笑みにも納得だわ。 服の色が緑だから平和的な人だと思ったら大間…

  15. stanaka より:

    ふみえさん、おはようございます。
    形ではなく実質が大事ということであれば正妻ということにこだわる二人ではないですよね。
    ただ、不確かなのですがスキャンダルとなりチョンホが進めている改革が頓挫することを危惧しているとも考えられます。

  16. 海外ドラマ専科 より:

    26日放送『チャングムの誓い』ウォッチング・レポート

    本日放送の『チャングムの誓い』は第 42話「王の病」でした。チャングムが王様の病

  17. 地上波でチャングム! より:

    チャングム第42話を見て

    第42話「王の病」 親友のヨンセンにあんな事されたら、我慢も限界。 チャングムつ

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