今回のトンイでは世子が延礽君を追い出すようなことはしたくないと張禧嬪に言って、実際に粛宗に自分の病のことをカミングアウトするシーンがハイライト。このハイライトシーンは世子と延礽君の純粋な兄弟愛と世子のまっすぐな性格を美しく描いているのだけど私としてはしっくりといかない。
というのは、世子が世継ぎを持つことができないかもしれないという病(=痿疾(いしつ))のことをカミングアウトして世子の地位がなくなると張禧嬪をはじめとした南人の重臣たちの命がなくなるかもしれないので、そんなきれいごとを言っていていいのと感じたから。
世子そのものは正義を通したとして気持ちいいかもしれないけど、その気持ちよさの陰で多くの命が危険にさらされることになるということを認識したら不用意な言動はできないはず。
まあ、若いうちは理想を追いやすい年頃なので、このあたりの矛盾を世子に感じさせない、直面させないことは張禧嬪をはじめとした大人たちの責任でしょうね。
世子と延礽君の捜索
結局はキム・グソンがどうして自宅にいなかったのかの説明がなく、延礽君はヨンダルとジュシクに助けを求めることになる。結果としては
- 世子のことを身分を隠して釈放させるためにヨンダルが叔父と偽って、捕盗庁に身柄を受け取りに行ったがすれ違い
- 世子はうそついて自分の自宅を偽り脱走に成功。そして、チョンスが身柄を保護し宮殿に戻る。
- 延礽君は宮殿に戻る途中で世子の護衛隊に身柄拘束される。
延礽君が頼る先がヨンダルとジュシクなんて、ちょっと心配なメンツ。案の定、世子と入れ違いになってしまったことを兵士からちゃんと聞き出せなく、延礽君を宮殿に入ったところで世子の護衛隊に拘束されるという失態をしている。
純粋な兄弟愛
今回の事案は延礽君に責任ありと決めつけて非難の大合唱する重臣たち。みんなしてきしないけど延礽君より世子のほうが年上なんだよね。その年上の世子が年下の延礽君の言うことを聞いて、ホイホイと外へ出てしまうというのはかなり問題ある行動。
そして、世子は一人罪をかぶせられる延礽君のことを見かねて、自分は世子としての資格要件に欠けている、その欠けているものの大きなポイントは世継ぎをもたらせなれない病のことを粛宗にカミングアウトしようとする。
そんなカミングアウトをされてしまった粛宗はどのような裁きをするのでしょうね。
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