トンイ 第56話「王子の婚礼」

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あれ?延礽君の最初のお嫁さん(後の貞聖王后)は姉さん女房なのかしらとドラマ見ていて思って早速くぐって見ました。延礽君は1694/09/13生まれで貞聖王后は1692/12/07生まれということで確かに2歳ほど年上ですね。延礽君のお嫁さんになるには、

  1. 延礽君を敵対する勢力から守れること。
  2. 良妻賢母となり得る娘であること。

という条件がありました。おそらくトンイからお嫁さん候補の選択を依頼された老論派は1項の条件は認識していたがあまり家柄が良すぎても問題となるのでほどほどという観点しか考えていない。翻って、トンイは1項については宮廷に留まることが最大の抑止力になると考え、さらに家柄なんてのは目ではなくて権力の源泉である民衆の後ろ盾を得ることが最高の後ろ盾と認識していたということですね。

韓国ドラマ・ガイド トンイ 特別編 (教養・文化シリーズ)
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政治的な綱渡りをするトンイ

仁元(イヌォン)王妃は延礽君に婚礼を上げるようにとトンイに命ずる。内命婦の最高権力者である仁元(イヌォン)王妃の命令であるためトンイは逆らうことが出来ない。さらに言えば本事案は仁元(イヌォン)王妃の所管のため粛宗(スクチョン)も逆らうことが出来ない。延礽君が婚礼を上げることにより宮廷から出て行かざるを得なくなる。宮廷から延礽君が出て行くということは敵対勢力からの物理的な攻撃を受けやすくなり脆弱になってしまうということを意味する。トンイは延礽君が宮廷から出て行くということに関しては絶対に阻止/回避しなければならないという使命がある。

トンイは仁元(イヌォン)王妃の命令に対抗するためにお嫁さん選びはトンイ自身が行うということを宣言する。仁元(イヌォン)王妃から反対されないように過去の事例をチェックして仁元(イヌォン)王妃に対して示せるように準備をしていた。案の定、トンイがお嫁さん候補を選定すると宣言すると反対意見を述べる仁元(イヌォン)王妃。仁元(イヌォン)王妃にトンイは過去の実績を示すことにより仁元(イヌォン)王妃の反対論を封ずることに成功。

トンイはお嫁さん候補選択のフリーハンドを入手することによりトンイが以前から思い描いていたお嫁さん候補を選択可能となる。ところが、老論派が持ってくるお嫁さん候補は家柄はそこそこなのだけど本命の娘は選定の観点がトンイと食い違っているのでリストに挙がってこない。

そこで、トンイは直接赴いて説得する。驚愕したのは宮廷の重臣たち。家柄は重臣たちの基準からすると全く問題外の低レベル。これでトンイは自らの墓穴を掘ったと思っていたのだが、実はその娘の家には王気がある家という。代々王を出している場所であり、しかも、普通は王になれない王子が王になっているという延礽君にぴったりのシチュエーションを持ったエピソードがある。

重臣たちは王気がある娘ということで、民衆が延礽君を跡継ぎとみなしてしまうことに恐れを抱く。あの封建主義の世の中でも民衆の世論というのは権力者たちのマインドをコントロールするものなんですね。トンイはそのポイントを見事に突いたという訳。

粛宗が聞くトンイの覚悟

粛宗はトンイに今回の嫁選びはトンイの機転でうまく収まったが今後も収まるかどうかはわからない。延礽君を安泰にするにはどうすると暗黙のうちに延礽君を世継ぎにするのかと問いただす。トンイは延礽君を世継ぎにしなくては守れないときっぱりと答える。

さて、この後最終回に向かって仁元(イヌォン)王妃とはどのような関係となっていくのか?興味のあるところです。

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