椵岑(カジャム)城の戦い~ケベクの帰還~仲間たちの集結~クーデター失敗~政権奪取~ケベクとウィジャの間の隙間風
といった流れでしょうか。
優しさがベーストーン
ケベクを演じるイ・ソジンさんが優しい感じのキャラクターなのでドラマが全体的に優しさにあふれたトーンになっている。それは悪役としてケベクやウィジャと対立するサテク妃であっても優しさが透けて見えるのはややまずいのでは。もっと、苛烈で狡猾な悪女として演じても良かったのでは。ケベクの父親であるムジンを思い続けているという設定だからどうしても優しさというか甘いところが出てしまうのかな。
いつも善徳女王のミシルと対比してしまうのですがサテク妃はやや軽量。メイクでキツイ感じを出そうと頑張っているんですけどね。
そういう意味では地味にウィジャの父親である武王が冷たい側面を結構出しているのがなかなかエゲつない部分もあって油断ならないです。
権力と民衆の描き方
封建制の世の中でも権力者は民衆の声というものを気にしている。民衆の力が権力の源泉であり国力であるのだから当然といえば当然。
第14話で新羅の捕虜たちが逃げ延びる平和な村が登場します。みんなが笑顔で暮らしている村。一人一人が王として暮らしている村を見て、理想形として百済の国全体がこのような村みたいになればという思いで、ケベク、ウィジャ、ウンゴたちはサテク妃に対抗していきます。
一度はクーデターが発覚して失敗に終わりヨン・ムンジンがケベクの手により斬殺される悲劇の結果となる。しかし、武王が死んだ状態になる薬というものを飲んでサテク妃一派を油断させ踊らせることにより王への反逆という罪を明らかにできることにより排除することが成功する。
武王、ウィジャ、ウンゴ、ケベクが勝利する。しかし、権力を獲った瞬間に権力を維持するためにもマニュフェストがどこかへ行ってしまう。
武王がウィジャに囁いた
- ケベクは父親をウィジャの手により殺されている。なので、心のどこかで恨んでいるかもしれず信用できない。
- ウンゴのことが好きなら、その気持ちをそのままにしてはいけない。
いやーーー、おっさん余計なことを吹き込んでくれますね・・・。誰のおかげで実質的な権力を握れたんだよと言いたくなるけど武王の生きてきた環境からするとそのようなロジックで考えるのが当たり前なんでしょうね。
結果として新羅との国境に面している地方の群将として派遣されることになる。体のいい左遷かつウンゴを官職につけることにより同行させないようにして二人の仲を裂く方針。
そんなことをされても愚直に群将としての役目を果たす。そんなケベクの真摯な対応に民衆は声援を送る。これで新羅をきっちりと撃退するとケベクの人気度はアップとなるでしょう。王様にとって実力と人気を兼ね備えた将軍というのは脅威です。さて、今後どのようにケベクとウィジャの関係は変化するのでしょうか?
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