MORI TRUST GARDEN TORA4(モリトラストガーデン トラヨン)の移動映画館「Garden Theater in 虎ノ門四丁目」でハナ ~奇跡の46日間~を観てきました。
韓国は分断国家であるが故にその統一の願いと対立を描いた作品は過去にも多く作られてきています。シュリ、JSAといった映画が作られてきています。韓国ドラマでは最近のものではハ・ジウォンさんがヒロイン役を演じるキング~Two Heartsがあります。(ちょい軽め?)
韓国だからこそ分断国家をテーマにした作品を作れるのでしょう。
今回の『ハナ ~奇跡の46日間~』は実話をベースにした映画であるという点が特徴でしょう。本作は1991年4月に日本の千葉で開催された世界卓球選手権に南北統一チームとして参加した選手たちを描いたものです。
さらに、この南北統一チームができた背景には日本の荻村伊智朗氏の働きがあったそうです。知りませんでした~。
シークレット・ガーデンで絶大な人気を日本でも博したハ・ジウォンが韓国の卓球女王と言われたヒョン・ジョンファ役を演じ、「空気人形」や「リンダ リンダ リンダ」で日本でもおなじみのペ・ドゥナが北朝鮮のリ・プニ役を演じています。どちらも演技の実力は折り紙付きです。
女優さんは日本でも有名なお二人なんですが、男性はあまり有名じゃない人ばかりだったためか、入りはもう一つでした。20%くらいかな。男性俳優では韓国の女性選手から想いを寄せられるチェ・ギョンソプ役にシークレット・ガーデンでサン役をやったイ・ジョンソクが出演していたのがポイントかな。
年配のご夫婦で見に来られた方が多いように思えました。
お約束のチームワークがたがた
初めてチームを組む北朝鮮と韓国ですから諍いが起きるのはお約束ですね。首領様の名前を呼んでちゃかす韓国の選手にブチ切れた北朝鮮の選手がかかっていき取っ組み合いの喧嘩。それを写真撮影されてスポーツ紙に掲載されてしまう始末。最悪のチーム関係でスタートする。
そんなチームの仲を修復するきっかけがチェ・ヨンジョンが北朝鮮のチェ・ギョンソプに一目ぼれしたこと。チェ・ヨンジョンを応援することで徐々に北と南の選手が打ち解けていく。
このあたり、コミカルなシーンで楽しかったです。
トップ選手二人(ヒョン・ジョンファ、リ・プニ)のスクラム
当初はダブルスを北朝鮮同士、韓国同士で組んでいた。しかし、北朝鮮のリ・プニのパートナーであるユ・スンボクが緊張のために実力を出し切れないため上層部から無理やりヒョン・ジョンファとリ・プニでダブルスを組まされてしまう。
二人して練習し試合をするうちに心が通じていく。
お互いの境遇を話し、リ・プニが肝炎を患っていながら隠していること。ヒョン・ジョンファの父親が重い病気を患っていることを知り心が通じていくシーンはすがすがしいものがあります。
キターーー、雨の中の正座しての直訴
やっぱり、このシーン出しますか~。時代劇でもないのにという感じだけど。チェ・ギョンソプがフランスの監督の名刺を持っていたことを咎められて北朝鮮は試合放棄。大事な決勝戦なのに出てこない・・・。そこで、ヒョン・ジョンファが北朝鮮の監督に語り掛け雨の中、正座しての直訴。
これで監督の心を動かして上層部の意向を無視して参加することに。そして、ヒョン・ジョンファとリ・プニの頑張りで中国に打ち勝ち優勝。
出会いがあれば別れもある
分断国家ゆえに出会いがあれば別れもある。特に別れは親しくなった者にとってはとても悲しい出来事。二度と会えないかもしれないから。
北朝鮮が一足早く帰るシーンでバスをうまく使って別れの切ないシーンを演出してました。
映画の中で2年後に試合で再開しているけど、その後は会えていないとのこと。切ないです。
事実と言う重みとハ・ジウォンとペ・ドゥナという実力をもった女優が演じている直球勝負の映画です。素直に感動してしまいます。
↑今回の映画館は移動映画館の「Garden Theater in 虎ノ門四丁目」です。会員になると入場料1800円が1000円になります。
↑『ハナ ~奇跡の46日間~』をイメージした卓球台。
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