小川 一水氏の天冥の標VII 新世界ハーブC (ハヤカワ文庫JA) をようやく読了しました。なぜ、こんなに読み終えるのが遅れたのか・・・だって、「さらなる絶望を描くシリーズ第7巻」て書いてあったから、天冥の標VII 新世界ハーブCを読み始めるのに気合がいったんですよ。
終わりの始まりか?
救世群(プラクティス)が太陽系全域へと撒いた冥王斑原種により人類絶滅を迎えて、セレスの地下に逃げ込んで生き残りを図る少年たち。
最初は大人たちが救助に来てくれると思っていたが、そんなものは来ず。結局は少年たちの中のリーダー格(ボーイスカウト出身者・・・だから議会がスカウト?)が社会を作り上げていく。
常に絶望と隣り合わせでリーダーとしての役回りを演じ続ける彼ら。ボーイスカウトでのリーダー経験くらいしかない少年たちに数万人の少年たちを統率していくという重責が担わされます。
それなりに天才的な少年たちはいますが、一皮むけば子供。計画を立てるがどこか漏れていたり、予想外のことが発生するとすぐにパニックになってしまったりする姿が描かれて行きます。
普通なら少年たちの葛藤と成長を描いて明るい未来を予感させる成長物語を期待してしまうところだけど、小川一水の描く世界は絶望・・・。
終わりの終わりか?
不思議なことに重力が強くなったことにより子供が出来てしまう。(低重力だと妊娠しないという説明あり)
さらに、電力不足だったのに突然、大量の電力が供給されセレスの地下でのエネルギー不足は解消され、地下の地面の下を掘ってジャッキダウンさせることにより拡張可能(球の中心ほど表面までの距離が長くなる)な地面を確保することにより人口問題は解消。
そして、政府による、歴史の歪曲というよりはまやかしの物語が造られてセレスの地下をハーブCと思いこませ、メニー・メニー・シープが出来上がる。
ドロテワが謎の鍵?
- 強くなった重力
- 大量の電力の供給
これらはドロテワが関与している謎なのかな。
そて、数万人から200万人の社会ということとか閉鎖空間だとそのうち頭の良い人は気づいてしまうのではとか色々と思ってしまうのだけど。ひょっとしてセレスが世代宇宙船として機能し本当にハーブCにたどり着いたというオチではないのかな??

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