公開初日に109シネマズ川崎で鑑賞しました。カップルでの鑑賞が目に付きました。
「海街diary」映画化記念号 2015年 07 月号 [雑誌]: 月刊flowers 増刊
映画では4姉妹間の関わりがメインで描かれていて、すずちゃんの恋の物語やサッカーについてはサブ的な扱いになっていました。それにしてもサッカーシーンでの広瀬すずの動きはかなり様になっていましたね。シュートシーンも決まっていました。全身のカットが写されてのシーンだったので本人の演技だと思います。
イケメンが登場しない映画
全くイケメンが登場しないかというと、次女の彼氏だった藤井朋章役の坂口健太郎はまあまあだけどはっとするようなイケメンは出てこない。
渋い感じの俳優さんがほとんど。極めつけは三女の彼氏の店長役をしている池田貴史かな。
まあ、4姉妹に焦点当たった女性の映画なんだから当たり前か。とにかく、海街diaryは女性が目立つ映画です。
4姉妹の自宅は女子寮?
幸、佳乃、千佳、すず 4姉妹のシーンになると空気感が変わります。安心感が漂っているというか、お互いが気の置けない相手という感じが漂っている。他の人とのシーンではそれぞれの4姉妹はちょっと構えたような空気感を漂わせている。
その空気感を支えているのが4姉妹が生活している鎌倉の家。使い込まれた家で、木のぬくもりと畳の居心地よさが感じられる家でした。
すずが女子寮みたいと言っていましたが、この家では絶対的な権力者はいない。長女の幸と云えども絶対的な権力者ではなく寮母さんレベル。
綾瀬はるかの幸役は適役か?
最初、香田幸役に綾瀬はるかと聞いて「えぇっ~」と驚きました。だって、原作ではとってもしっかりものの長女役というキャラクターからして天然系女優の綾瀬はるかとは全く違う。
でも、今回の映画を観て綾瀬はるかもアリと思えました。
というのは浅野すず役の広瀬すずの演技がストレートな剛速球とも云える純粋なすずを演じ切っていて存在感が抜群だということ。長澤まさみではとても対抗不能でした。長澤まさみが霞んでいました。
広瀬すずの純粋さに対抗できるのは綾瀬はるかの天然パワーしかないということ。長女役に綾瀬はるかを持ってくることにより末っ子役の広瀬すずとバランス取れている。
イケているシーン
撮影監督の瀧本幹也氏は写真家としても著名な人。
「SIGHSEEING」瀧本幹也氏の写真集ですが、表紙を飾っている写真ですがリゾートホテルのガラスにピラミッドが写りこんでいて、プールには女の子が入ろうとしているシーン。オンのこの水着の色が青でマッチしているので仕込みかと思ったら、写真教室の先生によると仕込みではなく偶然にやってきたとのこと。持ってますね~
『海街diary』で一番お気に入りのシーンは風太の自転車の後ろにすずがのっかって桜並木を疾走するシーン。すずが桜を見上げるところをカメラは上からすずの顔を映し出す。
すずの額に桜の花びらが一片くっついて、桜が織りなす木漏れ日の明暗がとってもフォトジェニック。
それ以外にも花火のシーンではすずは漁船に乗って花火見物するのだけど、これも船を上から俯瞰するように映し出し、海に照らし出される花火の色がとても幻想的。
他にもすずの顔をポートレイト撮るように映し出しているシーンが何回もありました。
原作ファンの期待を裏切らない完成度だと思います。
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