今回の奇皇后は巨大な敵を倒した後の戦後処理。ヨンチョルを倒すという一点で連合していた皇太后、ペガンとヤンでしたが、いざ倒してみるとその後の思惑は各人ばらばらというか自分が権力を握るという点では一緒という絶対に連合できない思惑が見えて新たな火種ができてしまった回です。
まあ、ヨンチョルなき後の国家のグランドデザインを描いているのはペガンのみのようで、皇太后は我が権力と保身を追及するのみ、皇帝のタファンは自分の偉大さを残したいという残念な思いしか持っていない。
まあ、所詮は宮中クーデター。大義はありません。
ヤンにしても父親の仇を撃つ、高麗に害を及ぼさないという程度の考えしか持っていない。このあたり、脚本家はもう少しましな目的をヤンに持たせられなかったのかな? まさか、ヨンチョルに復讐を果たした後、考えていなかったということではないよね。
発端
ヨンチョルとタプジャの処刑した後の骸を率いての戦勝パレード。エグいパレードですが、そこで民衆から湧き上がる皇帝とヤンへの賞賛の万歳。
さらに、ヤンに対する各地の行省長たちの貢物が皇太后の癇に障ります。
ペガンを丞相の地位に付けるとペガンよりも格が上となる行省長とのバランスが取れない・・・悩むタファンにヤンは権力ではなく名誉を与えるというロジックで廃止されていた三公を与えるように進言します。
ペガンはこのヤンの動きに反応してヤンが邪魔だと感じます。
ヤンに対抗する形で皇太后とペガンが手を結びます。
手を結んでゴリ押ししたのは皇后の座にヤンを付けないこと。皇后選びが開始されペガンの姪が初登場します。
鍵となるヨンチョルの秘密資金
いつの時代でもお金は権力の源です。どこかに隠しているヨンチョルの秘密資金。あの強力な私兵を養っていたのですから、秘密資金はあるはず。
息子であるタンギセも教えてもらっていなかった秘密資金のありかを巡って、タンギセ、ペガンが必死に捜索。誰が手にするのでしょうね。
タナシルリの処刑
タナシルリは当初は毒薬の刑だったのがタファンに向かって憎しみをぶつけ続けるので、ヤンは毒薬ではなく絞首刑にしろとタファンに進言する。
タナシルリに対してはヤンはかなりブラックなヤンとなっています。
タンギセの目の前で絞首刑となったタナシルリ。このシーンが一体どのようにタンギセに影響するのか・・・。
でもね、後ろ盾がなくなったタンギセにいつまでも従うヨム・ビョンスではないと思うのだけどこのあたりのヨム・ビョンスの世渡りも見どころ。
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