2006年10月23日に開会された第1回韓国映画フェスティバル「韓国映画の魅力―女優ムン・ソリの世界」(立命館大学コリア研究センター主催)の内容をまとめたブックレット。ページ数で63ページの小冊子と言ってよい本です。薄い本ですが女優ムン・ソリさんのファンにとっては必読書と言えるもの。
かもがわ出版
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単行本
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・アン・ソンギ―韓国映画とその時代 (かもがわブックレット―RiCKSブックレット)
・チェミンシク 行動する役者 (RiCKSブックレット)
・韓国映画史 開化期から開花期まで
・アン・ソンギ――韓国「国民俳優」の肖像
・韓国現代史 (岩波新書)
ちなみに第2回目はチェミンシク 行動する役者です。
第1部 ムン・ソリ トーク「私の映画人生」
ムン・ソリ トークとあるようにムン・ソリさんに立教大学准教授のファン・ソンピンさんが聞き手となって俳優となったきっかけや出演した映画の感想などを聞いている。
初めて知ったのはムン・ソリ(文素利)という名前が本名であること。父の名字がムン、母の名字がリ。ムンとリの間の小さな子供。韓国では、小はソと読むのだけど小さいだと可哀想ということで同じ読みの素(白い、加工をしない・・・つまり素のままということね)としたとのこと。自分の名前で由来をストーリとして語れるのはうらやましい。
ムン・ソリさんは保守的な性格でリスクを嫌う性格だと自己分析されていますが、オアシスで重度脳性麻痺の女という強烈な役柄を演じたために、そのイメージを壊すためにさらにリスクのある浮気な家族
で高校生を誘惑する主婦を演じたと言う。
第2部 シンポジウム「韓国映画の<女性>像」
アカデミックな方々とともに、ムン・ソリさんが韓国映画の女性像を語る。アカデミックな方々の難解なトーク。これって通訳さんがムン・ソリさんに通訳しているはずなんだけどまともに翻訳できたのかな?それに比べて、ムン・ソリさんのトークのわかりやすさ。頭のよさが光っています。もっとムン・ソリさんにトークの時間を与えてあげればよかったのにと思うくらい分量は少ない。
普通の女優は清楚なキャラクターといったものを自分の中に作って、そのキャラクターにあった役柄を選択して演じていく。しかし、ムン・ソリさんの場合はペパーミントキャンディやオアシスでキャラクターが壊してしまった。なので、与えられたキャラクター全身全霊で演じていくだけと語っています。だから、ムン・ソリさんによって、従来の従順な女性を打ち破る新たな女性像を表現できたのではと思います。
第3部 韓流の底力-ムン・ソリの人と作品
ムン・ソリさんの出演されてきた作品の紹介を立教大学准教授のファン・ソンピンさんがしています。そして、太王四神記に出演することが触れられています。
ムン・ソリさんの新たな魅力を知ることができる貴重な一冊です。
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