今回の太王四神記は「俺はあの父親の息子だ」
パソンの兄プルドルが白虎の神器を出せと迫るヨン・ホゲに毅然と言い放った言葉。
息子にこんな言葉を言われる父親は幸せだと嫉妬を感じてしまうシーンでありました。残念ながら私には娘しかいないので言ってもらえる可能性はゼロというのは今更ながら悲しすぎる。
プルドルは第2話以来の登場となるが鬼気迫る演技で、観るものにインパクトを与えましたね。
今回の一番のハイライトはスジニが自分は黒朱雀だと認識し二つの別れを告げるシーン。
以下、ネタバレ。
久石譲
エイベックス・トラックス
¥ 3,059 (定価)
¥ 2,620 (Amazon価格)
なし (Amazonポイント)
(私のおすすめ度)
(Amazonおすすめ度)
CD
在庫あり。
(価格・在庫状況は12月18日 15:31現在)
・太王四神記 オリジナル・サウンドトラック Vol.2
・太王四神記 公式ドラマ・ガイド 前編
・太王四神記 公式ドラマ・ガイド 後編
・太王四神記 コンプリート DVD BOX
・『太王四神記』で覚える韓国語
地上波のレビューは太王四神記 第19話「背中に告げた別れ」でどうぞ。
スジニのヒョンゴとの別れ
まるでスジニを嫁に出すような雰囲気のヒョンゴの別れの表情でした。少年だったヒョンゴがスジニを見つけたときに黒朱雀の印を見たにもかかわらず庇って、スジニのおしめを取り替えもして育てていたのだから父親と言っても間違いではないでしょう。そんなスジニを失わなくてはいけない。コムル村の掟とは言え辛すぎる。その掟にずっと縛られてきたヒョンゴだから失いたくなくても従ってしまう。
しかし、タムドクはそんな掟なんて聞いたこともないし、縛られるような心を持たない。回復なったチョロにスジニの捜索を依頼する。
スジニのタムドクとの別れ
「私がやります」という声にタムドクが振り向きスジニを認めてうれしそうに笑うタムドク。スジニがはじめて女らしい服装でタムドクの前に登場。ヒョンゴが言うように確かにスジニに似合っていない服だなー。でも、タムドクはお付の者たちに目配せして下がらせてスジニが鎧を着るのを手伝ってくれるのをすごくうれしそうに待っているんだよね。
この時点ではタムドクは単純に気の置けない妹以上、恋人未満のスジニに気軽に話しかけているつもりだけど、スジニはタムドクを恋愛の対象として見ており、しかも、黒朱雀と思っているので一緒にいることが叶わぬ夢と悟っていて今生の別れという気持ちでタムドクに接している。
この対照的なスジニとタムドクの心の表現がスジニの切ない思いを引き立たせている。
スジニが突然、タムドクの背中にしがみつこうとしたスジニの手を止めるタムドク。このシーンを最初に見たときはタムドク冷たいんじゃないの?と思ったのだけど、タムドクの立場に立つとスジニの不審な行動に違和感を覚えて兄のように「何かやらかしたのか」と問いただすための行動だったのですね。「待って」とつぶやいて、タムドクの背中に再度しがみつき「少しだけこのままでいて考えたいんです」とつぶやくスジニ。怪訝な表情になるタムドクだがスジニのただならぬ気配にそのままにさせるタムドク。「おい、王様に抱きつくやつがいるか?」と冗談めかしてスジニの気分を変えさせようとするタムドク。それでも硬い表情のままのスジニ。
「顔を見せろ」「まだお酒が抜けていない」「泣き上戸になる酒だと聞いたけど本当だ」と泣きながら言うスジニにタムドクは戸惑いを見せる。
タムドクがスジニに渡した母の形見の香水を置くスジニ。「私、一度はこう言われてみたかった。お前も少しはきれいだなって」とうつむき加減で言うスジニがいじらしい。「だからこんな服を着たんです。これを着たらきれいに見えるかなって」「どうせならきれいな姿を覚えていてほしい」
去ろうとするスジニにタムドクは「何を覚えていろなんだ。言うならはっきり言え」という。「酔っ払いがはっきり言えるもんですか」・・・・・「お前はきれいだ。こんな服を着なくてもお前はきれいだ。いいな」と告げたタムドクに「撤回しないでくださいよ」と返すスジニに「こんなこと、もう言えない」と言いながらタムドクはスジニの手を握り締める。「手を離してください」と言うスジニの顔を見つめるタムドク。
スジニの真っ直ぐな物言いにタムドクの心が恋人側へ動いた/(スジニが)動かした瞬間。
その後のスジニの台詞はいい言葉だと思うけど、台詞なく目で語らせても良かったのではと思う。
なんだか、じんわりときてしまうシーンでした。
コメント
stanakaさん、こんばんは。
この回はビジュアル的にも見所満載でしたねー。
スジニが自分を黒朱雀だと認識して去って行った後、キハがスジニを妹だと思い出して大長老に詰め寄る場面、勿論緊迫してはいたのですが倒れ込んだ時垣間見えたスリップドレスと肩から鎖骨のラインが美しかったです。
もう一つのテーマが「父親と子供」でした。
生みの親より育ての親という言葉もありますし「父親」という定義づけで見れば、ヒョンゴおじさんが一番お父さんらしかったと私は思います。
プルドルの「俺はあの父親の息子だ」この言葉は誇るべき父親が在りか否かという問いかけでもありましたよね。
どれだけ多くの人達に血の代償を払わせれば気が済むの?チュシンの王を守る信義というより、血塗られた呪いのアイテムじゃないの?とまで感じます。
誇るべき親を持つことができなかったヨン・ホゲが特に痛々しく感じた場面でした。
記事、TBさせていただきますm(__)m。
猫型人間さん、おはようございます。
ヨン・ガリョですが、息子からの視点でみると立派な親父だと思います。タムドクが最高の政治家と評していましたがそのとおりなんだろうなと思っています。
ただ、民衆のためという観点が少なかったのが問題なのですが、当時としては仕方のない考え方かもしれません。