シンデレラ城をイメージさせる大坂城をバックに花火が上がるシーン。
そして紀伊国屋文左衛門(六平直政)の金庫で盗みを働く石川五右衛門(江口洋介)。そこにあるものを探すために石田三成(要潤)もまた紀伊国屋文左衛門の家宅捜査のために訪問していた。石川五右衛門は家宅捜査に気づき逃げ出す。石川五右衛門を追う石田三成の配下の者。
家々の屋根を追いつ追われつのCGを駆使したスピード感ある追跡シーンと活劇シーン。眼下ではディズニーランドのエレクトリカルパレードを思わせる出し物が見える。追跡を振り払い、民衆に盗み出した財宝をばらまき大見得を切る石川五右衛門。その財宝の中に不思議な南蛮製の箱があったが空っぽだったので何の気なしに捨てる石川五右衛門とそれを拾う少年・・・・。
「その箱には、信長暗殺の首謀者が秀吉だったという真実が封印されていた・・・・・」パンドラの箱です。
ホットトイズ
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ここまで見たときにおおーーこの映画はあたりだー、娘を無理やり連れ出してきた甲斐があったーと私は小躍りして喜びました。
しかも、織田信長 役に中村橋之助をキャスティングして、幸若舞『敦盛』を舞わせるなんて豪華絢爛スゲーとなるのだけど・・・・・だけどね。
石川五右衛門が一体何を目的としているのかが不明確なので、映画全体を流れるメッセージが少なくとも私には伝わってこない。なので、個々の派手なシーンが全体統一感なくスクリーンに炸裂するし、似たようなパターンのCGなので飽きてくる。時間が長く感じました。
作りがアニメーションをCGと実写にしましたというノリでアニメの悪い点が目に付く出来栄えとなってしまっている。例えばスターウォーズをイメージさせる甲冑、エスニックな感じのする城については下手なコラージュとしか捉えられない。石川五右衛門と浅井茶々(広末涼子)との逢瀬のシーンの蛍の群舞についてもやすっぽくしか感じられなくて感情移入できないし、石川五右衛門の憧れの君がヒロスエ????やめてくれ、あの舌ったらすせな赤ちゃんしゃべりてな感じ。
個別にはいいシーンが多いのだけど全体の統一感がないので全部が喧嘩状態のばらばらのベクトルで効果を消してしまっている感じ。
監督の紀里谷和明は個別のシーンではいい発想できるけど全体感はない人なのかな。個別のCGは見る価値はあるので、それでいい人なら大スクリーンで見たほうがいいと思います。ハイ、それはホント。
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