公開日に家族で観てきました。
うちの娘はどうやら2chにハマっていて、その関係で「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」を観たいと言っていたので観ることにした次第。
私もIT業界に勤務しており、私の近い人たちで心の病にかかったり、明け方近くまで仕事をして、トイレで倒れてしまい出勤してきた同僚に見つけ出されるといった事例を見聞きしています。
また、一緒に働いていていた協力会社の方がぶっつんきて突然辞めて仕事に出てこないというのも経験しております。
この映画で説明されているブラックな会社の条件にあてはまるとは言えない会社でも発生しておりブラックなのは業界の体質にあるのではないかと思う次第。
IT業界はソフトウェア開発、プロジェクトマネジメント、コンサルタント、システムエンジニアなどなど名前を聞くと高級そうな職種がならぶのですが、その割には長時間労働かつ低賃金という構造から脱却できていません。
私が思うに元々の技術者は自分のプライドにかけて、経済原則無視して働く部分がありました。達成感もあるし世の中を変える仕事でもあったし、自分のレベルがアップするという見返りが合ったので過去は釣り合っていた時期はあったと思います。
ところが、プログラマーレベルのスキルについては技術革新やパソコンの普及があって人口が増えて、技術者の仕事というよりはワーカーレベルの仕事になった。技術者としてプライドをかけてという部分が都合よく周りから期待されつつ、見返りがワーカーレベルの仕事になったためなくなってしまった。行き着く先は使い捨て。
私はこれを解決するには更なる技術革新でもって、プログラマーレベルの仕事はソフト自動生成できるくらいになって、プログラマーという職種をなくすしかないと思います。
ということで、映画なんですがブラックな部分がそれぼと感じられなかったというのが正直なところ。今ひとつ鬼気迫るようなブラック感がない。かといってコメディーにしては中途半端。
さらにハッピーエンドになっているのだけど、それはそれで救いのある部分だが実態はそんなきれいごとで終わるわけがないと声を大にして言いたい。
小池徹平はこういう虐められキャラっていうの似合いますね。そして、田辺誠一はちょっと陰のある出来る奴というのが嫌味なくできてしまうのが憎い。
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