韓国映画『私の愛、私のそばに』

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『私の愛、私のそばに』が本日より日本で公開されました。早速、奥さんと一緒にTOHOシネマズ川崎へ観にいきました。

『私の愛、私のそばに』作品概要

2009年韓国 121分 監督・脚本: パク・チンピョ 出演:ハ・ジウォン、キム・ミョンミン

私の愛、私のそばに 韓国映画OST(韓国盤) B0041Q4CP8

身体が少しずつ麻痺していくルー・ゲーリック病(ALS)に冒されているチョンウ(キム・ミョンミン)は母の葬式の場で幼なじみのジス(ハ・ジウォン)と出会う。ジスは葬祭ディレクター—「おくりびと」みたいなもの+葬式業者みたいなもの??—をしていて離婚経験あり、この時点ではバツイチとチョンウには教えるが実際にはバツニ。チョンウはお葬式の白い菊を取り出してジスに差し出し交際を申し込む。

いつしか付き合うようになった二人は二人きりの式と新婚旅行なしの結婚をする。お前は結婚経験あるけど俺は初婚で新婚旅行もしてみたいとちょっと拗ねて見せるチョンウだけど、ジスと過ごすラブラブな日々はうれし恥ずかしい毎日・・・であったが、病は確実にチョンウの体を蝕んでいく。ジスが見つけてきた怪しい鍼治療で一気に病が進行してしまったチョンウ。病はさらにチョンウの神経も蝕んでいく。

チョンウは嫌がらせの様にジスに無理難題を駄々っ子のように言いつける。嫌な顔せずに献身的に尽くすジス。尽くせば尽くすほど駄々っ子ぶりがエスカレートするチョンウにとうとうジスはとうとう「そばにいたくない。私はそばにいたいと思う期間あなたのそばにいると言った。だから離れる」とキレで病室を後にする。

チョンウの自殺未遂をきっかけに、再度、チョンウのそばにジスは戻ったがチョンウはすでに衰弱し、とうとう脳死状態。絶対に生命維持装置は外したくないと主張するジスだがやはり心臓も停止してしまう。チョンウの目からは涙が・・・。

死んだチョンウを自らの手で死装束をさせて天へ送るジス。

抑えた表現

「これ程、泣ける映画をあなたは観たことがありますか」とキャッチコピーにあるけど、単純な泣かせることを狙った映画ではない。いくらでも盛り上げるネタはあるお話だけど(ジスが妊娠したかもなんてネタは出産につながる話になるし生と死を対比するベタなシーンにできる)むしろ、抑制した表現でチョンウの死へつなげていく。

この方が余韻があって長くこの『私の愛、私のそばに』を自分の中で反芻できる描き方だ。

6人部屋の患者たち

フィギュア・スケートの選手だったジスはスケートで脊髄を損傷して寝たきりとなっている。チョンウと言い合いの喧嘩をするが親しく(?)なる。ジス役をしているのはBrown Eyed Girlsのガイン。公式サイトの今の写真と映画のジスを比較するとなんだか、ギャップを感じてしまう。

植物状態となっているチュンジャ。チュンジャの夫であるパク・クンスクは献身的に介護しているが、トイレでナニしている時にチュンジャが奇跡的にかつ、瞬間的に意識がもどる。パク・クンスクがあわてて戻った時にはすでに遅くまたもや植物状態。

可笑しくて、泣けるシーン

一番、笑えて泣けたシーンというのは、ジスがチョンウにピンクル(FIN.K.L)-永遠な愛 핑클 – 영원한 사랑 を踊るシーン。音楽はチョンウにイヤフォーンをしてあげて、それにあわせて踊っています。あの、ハ・ジウォンがっっって感じでした。オリジナルのピンクル(FIN.K.L)-永遠な愛はYouTubeにいくつかあがっていますが著作権がクリアーされているかどうか確認できないので控えます。

そして、どういうわけかジスが投げ棄てた結婚指輪がチョンウの口の中から出てきたのはやはり韓国・・・と思ってしまった。チョンウはひょっとしてジスが投げ棄てた指輪を口で拾ってずっと口の中に入れていたのだろうか・・・そんなアホな。

そして、脳死状態から心臓停止に至るシーンで、ジスが涙ながらにずっと持っていた婚姻届を取り出してチョンウの拇印をするシーンハ・ジウォンの演技力もあり感動的なシーンでした。

そして、死化粧をして天へ送り出すラストシーンは淡々として後に余韻を残す終わり方。カップルで観ると見終わった後に色んな会話が出てきそうな映画。

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