なにやら、基板が見えているデバイスを持っていて微笑んでいる女性はソニーでSony Tablet Pの電気設計者「水上 麗」さん。名前がカッコいいですね~。入社3年目で熱設計を担当されているそうです。
それで、手に持っているのがSony Tablet Pのスケルトン・モデルです。高性能のデバイスを小さな筐体に詰め込んでいるので熱設計にはご苦労されたようです。
Sony Tablet Sシリーズ SGPT112 Wi-Fi/32GB
ソニーが目指す世界
以下、当日のプレゼンテーション資料より引用
- 最高のエンターテインメント・コンテンツ体験の提供・家庭内(オフライン)に溢れるコンテンツ・さらにはオンライン上にも音楽、写真、動画、ゲーム等のコンテンツが蓄積されていく時代・これら全てのコンテンツを快適に楽しめる世界を作りたい
- この世界を実現するのが”Sony Tablet”。だから、商品名に「ソニー」をつけた
引用終わり
ソニータブレットの役割
ソニータブレットの役割は人とネットサービスとのインターフェース。快適なコンテンツ体験の課題としていくつか挙げられていますが「みんな」が使えなくてはいけないという部分に共感。私の希望としては「みんな」で使えるというコンセプトも入れてほしかった。だって、スマホではなくてタブレットだから。リビングでタブレットを囲んでみんなでわいわいしながらという利用シーンもサイズや形状から複数人で覗き込むことができるんだもん。
そのために、実現したことということで大きく4点を挙げています。
1) 持ちやすさ・持ち運びやすさを追求したデザイン2) 快適な操作性3) ネットワークサービスによって実現する豊かなエンタテインメント体験4) さまざまなAV機器との連携
2)を除いて、その他の項目はソニー全社のリソースからすると得意な分野。2)の快適な操作性については「サクサク感」という表現であらわされていましたが、実現手段を聞いている非常にデバイスのレイアーに近いところで工夫をされていて結果としてサクサク感は実現されています。しかし、私としてはそれ以上にUIという観点からの工夫も欲しかった/もしもしているのなら(Pの二画面については工夫はありました)説明してほしかった。大枠はアンドロイドOSを開発しているGoogleに握られていてできる範囲は制約がありそうな気がしますがなんとか打ち破ってほしい。
持ちやすさ・持ち運びやすさを追求したデザイン
持ち運びやすさという点では堅牢である必要があります。
Tablet Pを垂直に持っているシーンは落下試験をちゃんとやっていますよという説明。「心が痛む」と言われていたのがエンジニアだな~。右は開いたり閉じたりをメカ設計している人は暇があればやっていたというお話。ヒンジの部分に同軸ケーブルが左右併せて100本通っていたりするので開閉試験は重要ですよね。
Tablet Sに間違って座ってしまっても大丈夫(メーカーは推奨も保証もしませんが)。自身がなければこんなパフォーマンスを皆の前でしませんよね。★良い子はマネしないように。
快適な操作性
「サクサク感」には役員からも厳命を受けてこだわりもって開発した部分だそうです。サクサク感という言葉は言いえて妙かなと。単純に処理速度を早くするのだけではなくて、いかにユーザに快適な操作感を与えるかということでユーザと近い部分が大事。ユーザの操作に機敏に反応しないとそのあとの処理が早くてもユーザにとってサクサク感は得られない。
タブレットではタッチパネルがマンマシンインターフェースのキーデバイス。ソニー社内で従業員で実験してみたところ対象の悪い人が数人いたので、特にこの人たちには実験には毎回参加してもらったとのこと。
タッチパネルが貼られる液晶はタッチパネルにとってノイズ発生源だそうです。誤動作しないようにハード、ソフト両面で対応したそうです。複数の指でマルチタッチ可能にし、水にぬれた指で操作しても誤作動しないように配慮しているそうです。
実際に実機で試してみましたが、Sony Tablet SもPもブラウザの動きはまさにサクサク感ありでした。iPhone4と比較すると有意に差あります。
豊かなエンタテインメント体験
コンテンツをグループ会社が持っているので、有利かと思うのですが色々と大人の事情がありそうな世界です。Music Unlimitedについても期待して待ってます。
Video Unlimited
Reader Store
PlayStation Store
Life X
AV機器との連携
Sony Tablet Sには赤外線リモコンが内蔵されています。Pにはないのは枯れた技術で開発が終わってしまっている技術でチップのサイズが大きめのために内蔵していないとのこと。
これを使え
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