プロジェクトを実施する場合では1人で行うような小規模なものでもクライアントとの間でやり取りは発生します。
ガントチャートは私の出身がSEなのでシステム開発で使うものと思い込んでいましたが、よく考えると写真撮影の場合でもプロジェクトと考えると必要だと思うようになりました。
例えば商業写真でモデルさんを使って、商品をアピールする撮影を考えてみるとカメラマンから考えると以下のようなステップ2なるかと思います。
クライアントのヒアリング→モデル、メイク、スタイリスト、アシスタント、スタジオ手配→撮影テーマの共有→各担当からの提案検討→撮影→レタッチ→納品→検収
息の合ったチームでやれれば何もなくても完了することができるでしょうが、初めましての方が殆どだとスケジュールを共有することは大事です。
クラウドソーシングサイトなどで必要な人を見つけて、チームを組んでやっていくことはこれから増えていくと思いますので大事な視点だと思います。
スケジュールの共有に便利なのがガントチャートです。エクセルで作る方も多いかと思いますが、それよりも操作性に優れ共有機能も有している株式会社サムテックが開発・運営している「みんなでガント」をご紹介します。
ガントチャートの利用シーン
一般的なガントチャートの利用シーン
ガントチャートはプロジェクト管理で使われる工程管理表です。
プロジェクトメンバー間で工程を共有して、自分が担当するタスクの前提となるタスクを誰が担当していて、いつ完了する予定なのかを知ることができます。
また、各タスクの横棒の重なり具合を見ることによって、負荷を視覚的に理解することができます。
みんなでガントの利用シーン
「みんなでガント」はブラウザとネットワークさえあれば使えますので、パソコンにインストールすることなくすぐに使えます。
この「みんなでガント」は小規模なプロジェクトで活躍するツールと考えます。
というのはシンプルな機能と分かりやすい操作性、低価格なライセンス料金だからです。
例えば、クライアントとモデル、メイク、スタイリストとの間でガントチャートを共有して、関係者がすべきタスクとスケジュールを明確化してスムースにプロジェクトを進めることに利用できます。
また、30日間までなら機能の一部に制約がありますが、無料で使えますのでフリーランスや小規模案件には最適です。
「みんなでガント」の機能
「みんなでガント」はシンプルな機能と書きましたが、小規模なプロジェクトで工程管理するのに必要十分な機能を持っています。
「みんなでガント」の機能のうち、特徴を表している機能をご紹介します。
ガントチャートの作成
まずはタスクを入力していきます。
スケジュール入力は開始日もしくは終了日をクリックするとカレンダーが表示されますので、日付をクリックすれば入力は完了です。
あるいは直接、右側の開始する日付をダブルクリックすると1日分のマスが表示されます。
そのマスの端をマウスでつかんで終了日まで延ばすことでもスケジュール入力ができます。
最後に担当者名を入力すると一つのタスクの設定が完了です。
ガントチャートの変更
ガントチャートの日程を変更するのは直感的に行うことができます。
カレンダー部分に表示されている横棒をマウスでつかんでスライドさせたり、端をつかんで延ばしたり縮めたりできます。
このような操作性はエクセルではできないので、「みんなのガント」の特徴的な部分です。
連結線とマイルストーン
依存関係を表す連結線を引くことができます。
連結線を引くには先行するタスクを指定することによって行えます。
これにより先行タスクが遅延した場合に影響するタスクがどれかが一目で分かります。
また、プロジェクトのフェースが変わるイベントや重要なイベントを表すためにマイルストーンを指定することができます。
上図の菱形がマイルストーンとなります。
マイルストーンと連結線を使って、クライアントとの間で重要なイベントやタスクを共有することができます。
例えば、クライアント側のタスクであるレビューが遅れると、その後工程のタスクが遅れてしまい納期に影響するということが一目でわかるようになります。
私の経験ですがレビュー期間について、守ってくれないクライアントが結構な確率でいました。連結線とマイルストーンで明確に示しておくことで、このようなクライアントから身を守る手立てになるかと思います。
閲覧専用URL設定機能
クライアントとの共有に便利な「閲覧専用URL設定機能」があります。
共有はしたいが、編集はして欲しくないという要求に応えることができる機能です。
「閲覧専用URL設定機能」により安全に共有することができます。
「みんなでガント」のメリット
「みんなでガント」を小規模のプロジェクトで使う上でのメリットは以下のような点があります。
- 変更が容易
マウスで直感的な操作で変更可能。 - 連結線で依存性を容易に認識
遅延につながるタスクが一目で分かります。 - 閲覧専用URLでクライアントとの共有が容易
閲覧専用のため編集される心配はなく、ブラウザのみで表示できますのでクライアントへの負担はありません。
みんなでガントの料金
プラン毎に使える機能やサイズなどを抜粋で以下の表にまとめています。
30日間までなら無料で利用できるのがポイントです。
無料期間 | トライアル/ エントリー | ビジネスS/M/L | |
管理画面 | × | ○ | ○ |
ユーザ管理 | × | × | ○ |
保存可能期間 | 30日 | 有効期限内 | 有効期限内 |
行制限 | 100行まで | 無制限 | 無制限 |
CSVでのインポート/エクスポート | × | ○ | ○ |
Excel出力 | × | ○ | ○ |
祝日設定 | ○ | ○ | ○ |
閲覧専用URL機能 | × | ○ | ○ |
ToDo管理 | 10件まで | ○ | ○ |
価格(税込み) | 無料 | – | – |
3ヶ月 | – | トライアル:1,800円 | – |
6ヶ月 | – | エントリー:4,800円 | 9,600円~ |
12ヶ月 | – | エントリー:8,600円 | 17,600円~ |
まとめ
株式会社サムテックが開発し運営しているガントチャート共有クラウドサービス「みんなでガント」を小規模案件で利用した場合を想定して説明しました。
ブラウザで利用できて、直感的な操作性を持つのが特徴的なサービスです。
価格も無料から利用できますので、フリーランスにとって導入しやすいサービスと言えます。
「みんなでガント」を利用して見通しの良い工程管理をしましょう。
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