「王様のことをお慕いしたのが間違いだったのです」by オクチョン「私などが本当におそばにいてもよいのですか?」by トンイ
粛宗(スクチョン)を巡る二人の女性の対照的な発言。オクチョンは離れ行く心を表し、トンイはためらいつつも近づく心を表している。
承恩尚宮(スンウン・サングン)として宮廷に上がったトンイは事情がわからずとまどうばかり。
一方、今度こそトンイをとっちめられると思っていた重臣たちは当てが外れてしまい、トンイが承恩尚宮(スンウン・サングン)とするのは不当と非難するが、粛宗は王室のことだから口出しするなと一喝して事を収めてしまう。重臣たちへの対応は誠に一刀両断の粛宗であったが、トンイに対することとなると、「このことをどのようにトンイに説明すればいい」とハン内官に聞く粛宗。トンイの心をやけに気にする粛宗にハン内官は「王様の心をそのままお伝えすればよい」とアドバイスする部下としての鑑となる模範的な受け応え。
トンイを想う少年のような粛宗
「ハン内官様が勘違いされたようです」と言うトンイに「勘違いではない余がそのように命じた」と答える粛宗。
「まわりのみんなを欺く嘘ではありませんか」「いや、そうともいえん。少なくとも余は本気だ。んんん・・・」(てへ)
いやーーー、王様がこんなリアクションするような描き方していいのかな・・・なんて思いながら観てました。最高権力者であり、女官は全員が王の女なんですから、そんなに初恋にとまどっている少年みたいなリアクションって変じゃないのと思いましたが、ひょっとして王として本当に恋した女性はトンイだったということを描いているのかな。では、オクチョンとはどうだったの? 友人という扱いだったのかな???彼女の才気に惚れていたのかな?オクチョンに対しては。
トンイと市場であった時、似合うかと思って買った指輪をトンイに手渡す粛宗。「そなたを想う気持ちは本物だ。だから、考えてみてくれないか余のそばにいて余の想いを受け入れて欲しいのだ」とプロポーズする粛宗。
なぜ、動悸が激しいのだと訝しく思う粛宗。主治医を呼ぶかと独白するがそれはお医者様には治せない病気ですよ。チ・ジニならではの演技でしたね。
戸惑うトンイ
「賎民だが志まで賎しくないと言った。その言葉が正しいことを証明した。自力で身分を超えたのだ。だから自信を持って良いのだ」と元気づけるチョン尚宮に対して、
「私は王様のおそばにいられるような者ではないのです」思い出すのは幼いころ父と兄を殺され追われる身の上だったころのこと。コムゲの頭の娘だったこと。
チョンスが粛宗に会って「どうしてもお伺いしたいのです。トンイに対する王様のご本心を」「それはトンイの兄として聞いているのか?それとも男としてか」と切り返す粛宗。
チョンスは兄の立場としてお聞きすると言う。
「トンイが王様のおそばに留まるのを恐れたら。自らの罪ではないことで自らの過ちではないことでおそばにいられないと考えるかもしれません」それはコムゲの頭の娘という立場にあるトンイのことを思いやったチョンスの問いかけ。
トンイに会いに来たチョンスに「あたし、どうしたらいいのかわからないの。こうして私はここにいていいいのか?」「昔のことが気になるか」「いつかは気づかれるでしょう。私の父親は国から追われるコムゲの頭だったこと」「それを恐れたことはないは」「私は逃げ隠れする罪人の娘よ」
「なら一緒に逃げるか?」「それができるか?」「何も知らなかった頃のように、 王様を知らなかった頃のように生きる覚悟はあるのか?」
王と取引する王妃(オクチョン)
オクチョンは粛宗(スクチョン)に会いに行き、取引を申し込む。「トンイが明らかにした件は私が収拾します。その代り兄を釈放してほしい」
「取引とは。そなたとこのような話をするとは」「何も残っていないからです。王様と私はただの王と王妃だけであってお互いを慈しむ言葉など残っていないではないですか」
気持ちを確かめ合うトンイと粛宗(スクチョン)
トンイの父と兄の命日だったので、二人が亡くなったあの崖へ出かけて、亡き二人に相談しているのだった。そして、粛宗(スクチョン)との数々の出会いを思い出すトンイ。こうやって、トンイと粛宗(スクチョン)のシーンを連続して観ていくと、ラブラブじゃないですか。気付いていないのはトンイと粛宗(スクチョン)だけという感じ。
「二度とそなたがいない苦しみを味わいたくないと言ったではないか。そなたをこれほどまでに苦しめるのは、それを余と分かち合うことはできぬのか? ただ、余のそばにいてくれぬか」とトンイを気遣う粛宗(スクチョン)。
「私がそうしてもいいのですか? 私もそうしたいです。それが許されるのなら。お心を受け入れ私の心を捧げます。私などが本当におそばにいてもよいのですか?」
崖の上でひしと抱き合う二人。コムゲの頭の娘であるため素直に粛宗(スクチョン)の想いを受け入れることができないトンイ。国家の敵であった組織の長の娘と王様との恋って、どうやってうまく解決するんだろう。注目です。
コメント