14インチのタッチディスプレイを持つHP社のノートブックのメモリーを増設しました。メーカーとしてはユーザが増設することは考えていないつくりなので、増設したいと思っている人には参考になるかと思います。
HP Pavillion 14-dv0002TUとは

項目 | 内容 |
プロセッサ | Core™ i3-1115G4 Core™ i5-1135G7 |
メモリー | 8GB (4GB×2) DDR4-3200MHz |
ストレージ | 256GB SSD (PCIe NVMe M.2) 512GB SSD (PCIe NVMe M.2) |
ディスプレイタイプ | 14.0インチワイド・フルHD非光沢・IPSタッチディスプレイ (1920×1080 / 最大1677万色) |
インターフェイス | HDMI 2.0出力端子×1、SuperSpeed USB Type-A 5Gbps ×2、 SuperSpeed USB Type-C® 10Gbps ×1 (Power Delivery、DisplayPort™ 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1 |
サイズ | 約 324 x 216 x 17.5 mm |
質量 | 約 1.42 kg |
スタイリッシュでタッチパネルが使えるのが気に入って購入しましたが、メモリーが8GBというのが不満でした。保証期間も既に切れているので勝手に増設することにしました。
増設メモリー
増設すると書いていますが実際には4GB*2のメモリーを8GB*2のメモリーに交換することになります。
探すメモリーのタイプはDDR4-3200 (PC4-25600) 8GB×2枚 SO-DIMMであれば問題ないはずです。
私はMicron ノートPC用メモリ DDR4-3200 (PC4-25600) 8GB×2枚を購入しました。
分解時に用意するもの
- プラスドライバー
ネジを取り外しするためにプラス部分が小さめなものをいくつか用意します。 - プラスチックのへら
底板をこじ開けるために必要となります。金属製だと筐体にダメージを与える可能性がありますのでプラスチックにします。ギターのピックがあればそれがいいかと思いますが、私は100均でへらになるようなものを購入しました。下記の写真をご参考に

電源断
シャットダウンして電源を落としてください。スリープはダメです。
底板の取り外し
底板にある2か所のゴムを取り外します。

6か所のネジを取り外します。

へらを使ったこじ開けを行います。底板はねじを外しただけではすんなりとは外れません。底板はキーボード側の筐体とかみ合っているのでへらでかみ合っているのを外していくことになります。隙間にへらを差し込んで外していく形になります。
下記の写真で赤い丸を付けたところからこじ開けていくようにすればいいかと思います。ある程度の力を掛ける必要はあります。しかし、金属製の細い棒などで力任せでこじ開けるのはやめた方がいいです。少しずつプラスチックのへらでこじ開けていってください。

バッテリーの取り外し
安全にメモリーの交換作業ができるように最初にバッテリーを取り外します。
最初にバッテリーにくっついているケーブルをバッテリーから外します。次に4カ所のネジを外せばバッテリーを取り外すことができます。

バッテリーを取り外した後は以下のようになっています。

メモリー増設(交換)
下図の2か所にメモリースロットがあるので交換します。メモリーの両脇にロックがありますので左右に広げてメモリーを取り外します。
取り付けは切り欠きを合わせて45度の斜めに奥まで挿し寝かせるように倒せばちゃんと挿入できます。

戻し
先ほどとは逆の手順で取り付けていきます。
- バッテリーの取り付け
ケーブルを取り付けるのも忘れずに - 底板の取り付け
- ネジの取り付け
- ゴムの取り付け。ゴムは取り付け位置がそれぞれ決まっていますので下図を参考にしてください。
奥のヒンジ側には溝があるゴムを取り付けます。

起動確認とメモリー容量の確認
起動時にBIOSから「CMOS checksum error」が発生することがあるかもしれません。私の場合はなかなか立ち上がらずにやっと表示されたと思ったらこのエラーが発生してしまいました。この場合はデフォルト値で続行するを選択して続行すれば問題なく起動できるようになります。
ちゃんとメモリー容量が16GBになっていることを確認するには「タスクマネージャー」を立ち上げます。
- 左のメニューから「パフォーマンス」を選択
- 「メモリ」を選択
- 右上に「16.0 GB」と表示があること
- 右下に、以下の表示があること。
速度: 3200MHz
スロットの使用: 2/2

まとめ

8GBから16GBにしたことにより、今までだったらたまに引っ掛かりを覚えることがあったのですが、そのようなことがなくスムースに操作できるようになりました。
一番のハードルは底板を取り外すところで、何回か心が折れそうになりました。諦めずにプラスチックのへらでこじ開けてください。
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