夜の上海

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夜の上海」の試写会を先週観てきました。

音楽祭の仕事のために上海に来た"カリスマ"ヘアメイクアーティストの水島直樹(本木雅弘)は仕事が終わった後に上海の街を一人歩きする。そして、迷い子に。自分が予約しているホテルの名前すら分からない状態なので、電話もかけようがない。海外旅行でこういうシチュエーションになるとパニックになりますね。

ふらふら歩いている水島に衝撃が。なんと、タクシーが水島に激突したのだった。確実に死んでしまうような激突振りなのに、なんともなくタクシーに同乗する。そのタクシーはリンシー(ヴィッキー・チャオ)という女性が運転士しているタクシーであった。

この言葉も通じない二人が夜の上海を徘徊するのであった。何の共通点もなさげな二人だが、実は水島もリンシーも恋の悩みを抱えているのだった。

上海には約20年前に旅行しただけなのだけど、あの時と比べるととんでもない違い!!
あの摩天楼や高速道路とおしゃれなバーにはびっくりしてしまう。そんな都会的な部分と水島がリンシーに連れられて夜食を食べにいった屋台の風景の対比が素敵。上海へ行って私も一人で彷徨いたいと思ってしまった。これから上海へ旅行するという方は観ておいた方がいいかも。現実の上海はわからないけど。

物語はリンシーが思いを寄せつつも告白できずにいるドンドン(ディラン・クォ)との関係といなくなった水島を探す冷めた関係の恋人、高橋美帆(西田尚美)の心模様を描いていく。

ドンドンが別の人と結婚すると聞いて、最後に告白するためにリンシーが水島に日本語で「あなたが好きです」を教えてもらうシーンがいじましい。そして、水島とリンシーが口紅で愛していると道路と壁一杯に書いていくシーンとその場所を通り過ぎる二人の関係者たちの描き方がなかなかよろしい。

そして、最後は・・・。

水島とリンシーが言葉が通じないにもかかわらず、想っている人への向き合い方を悟っていく流れと言うのは観ていて気持ちいい。そして、二人のやり取りのコミカルさと上海の怪しく美しい風景がおしゃれな映画。仕事帰りにほっと一息入れる感じで観るのがいいかも。「上海の休日」というところかな。

9月22日土曜日からロードショーです。

コメント

  1. […] うこう)が存在感があって気に入りました。ヴィッキー・チャオが演じておりこの方は『夜の上海』でタクシードライバーを演じて本木雅弘と共演している人。今後中も間することにし […]

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