「王女の男」の背景である癸酉靖難(ケユジョンナン:계유정난)を調べた

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「王女の男」が来週から始まります。その予習をやっております。今回は「王女の男」で重要なイベントとなる癸酉靖難(ケユジョンナン:계유정난)を調べてみました。ネタはこれ↓

朝鮮王朝実録 【改訂版】
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朝鮮王朝実録は李氏朝鮮の第一代・太祖~第二十七代・純祖までの歴史を記録した歴史書で漢文で記述されたもの。それをぎゅっと1冊の本に(ハングル)でまとめたのが本書のオリジナルである。

癸酉靖難(ケユジョンナン:계유정난)については第六代・端宗の項に記載されています。端宗は文宗の息子で、母親は顕徳王后。顕徳王后は端宗を産んで三日目に息を引き取っている。

そして、端宗は11歳で即位している。普通なら母親が垂簾聴政をするのだけど不幸なことに母親はすでに亡くなっており祖母もおらず垂簾聴政する人はいない。従って、臣下が国を運営していた。その臣下にはパク・シフが演じるキム・スンユの父親であるキム・ジョンソが含まれているた。

しかし、朝鮮王朝実録 【改訂版】 によるとこれら臣下は王権を犯すことはなかったという。むしろ王権を犯したのは首陽大君(スヤンテグン)をはじめとした王族たち。

首陽大君(スヤンテグン)は兵権を握っているキム・ジョンソを鉄槌(!)で殺した。その後に、重臣たちを王命と称して宮殿に呼び出して惨殺というえげつないことをしている。さらに、実の弟である安平大君を江華島へ配流した後に賜薬を下して自決を命じている。

首陽大君(スヤンテグン)というのは野心ぎらぎらで、権力のためならなんでもするという感じですね。

「王女の男」はどんな描き方をするのか楽しみです。

コメント

  1. マユマユ より:

    朝鮮王朝の歴史はほとんどがドラマになっているので歴史的事実を知る楽しみもありますよね。
    この事件は確か「王と妃」で描かれていましたね。暗殺に至るまでを丁寧に描いており勉強になりました。10年以上前の歴史ドラマは古臭い感じもしますが、個人的にはのどかな風景や薄暗い画面がいにしえを感じさせてくれて好きです。「王と妃」ではキム・ジョンソの二人の息子もほぼ同時に殺されており、三人目の息子はいなかった、という描き方でした。
    古いドラマの楽しみの一つに役者さんの子役時代をみることが出来ることですね。「龍の涙」でイ・ソンゲの息子(太子の兄・イ・バンボク)役のチョン・テウさんが「王と妃」ではあのタンジョン役、で「テジョヨン」ではテジョヨンの息子・コム・・・・素敵でしたよね~~
    最近の歴史ドラマはきらびやかすぎで内心「うっそ~~ありえな~い!」と思ったりして。すみません。

  2. りなまま より:

    初めてお邪魔致します。
    私も韓国ドラマが大好きです。時代劇はそんなに見ていませんが、
    「王女の男」で癸酉靖難や首陽大君に興味を持ちました。
    文章の始めの所に、“李子朝鮮”とありますが、李氏ではないのでしょうか?
    不躾とは思いましたが気になりましたので書かせて頂きました。お許し下さい。

    • stanaka より:

      りなまま さん、ご指摘ありがとうございます(^-^)/修正しておきます。忘れないようにしておかなくては。今後ともよろしくお願いします。

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