荒木経惟の写真集に心が震えた日

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あなたは知ってる? 森山&荒木がすごいワケ by 飯沢耕太郎」に参加してきました。

飯沢耕太郎氏より森山大道と荒木経惟の写真集の解説をお聞きするワークショップに参加しました。

強烈な印象を持ったのが荒木経惟の「センチメンタルな旅―〔荒木経惟写真集〕 (1971年)」と「センチメンタルな旅・冬の旅」を並べた解説。

「センタメンタルな旅」は新婚旅行を撮っていますが、生→死→生という構造になっている。死を象徴するのが陽子さんが小舟に横たわっているシーン。ここからまた、生へ向かうのはセックスを経て歯磨きするという日常に向かう。

ちなみに写真の枚数は108枚。

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「センチメンタルな旅・冬の旅」は陽子さんが病に倒れ亡くなるまでの記録となる。この写真集も生→死→生というパターンを踏襲している。

棺の中に収められている陽子さんの姿が撮られているがこの角度が20年前に撮られたセンチメンタルな旅―〔荒木経惟写真集〕 (1971年)」の陽子さんが小舟に横たわっているシーンと同じ。

そして、当然、死に相当する部分が長く最後に生をイメージさせるのは愛猫チロがしっぽをピンと立て雪の中で跳ねている1枚・・・この説明を聞いた時に心が震えてしまいました!

世の中には本当にとんでもない人がいるものです。

解説を聞く前と後で写真集への自分の気持ちが大きく変わってしまったワークショップでした。

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