宮廷女官 チャングムの誓い 第45話「失明の危機」

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今回のチャングム

「権力闘争と策略のぶつかり合いを打ち壊すチャングムの頑固一徹」

です。

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チェ女官長たちの取調べを中止させて、意気揚揚と皇后に説明しますが、原因と病名を聞かれると歯切れが悪くなりもごもご。そこに割り込んだのがユンス医局長で、狐惑病だと指摘します。しかし、治し方については医局長とチャングムがぶつかり合います。普通に考えれば医局長と医女になりたてのチャングムとでは言葉の重みが違いますが、数々の功績により皇后の信任厚いチャングム。さて、どうなることやら。

再度診断するために3人に王様の再診をさせます。ユンスは診断は変わらず、ウンベクはチャングム支持、シンもチャングム支持かな・・・というところで、オ・ギョモが割り込みで登場。実は皇后が直接王様の診療を指揮をとっているのは秩序を乱しているということで意見具申(かな?)しに来たのだ。

  • 命令系統を守らないと秩序が保てないというのは正しい。一人の人が全てのことを目を配って進めていくことはどんなに優れた人でも限界はあるので、組織を作って対処している。皇后の動きはこの組織体制を破壊することなり円滑な宮廷の運営ができなくなる。
  • とは言っても、そのラインの系統で対処して対処しきれず、しかも、部下(チャングム)の意見を汲まないので直接の上司を飛ばして更に上位の幹部(=皇后)にエスカレーションしているのは正しいこと。
  • 目的はいかに王様の病気を治すかにあるわけで、秩序を保つというのは優先順位は低い。
  • 皇后の動きを批判するのなら対案をきっちりと出すべきだが解決できていない医局長に相変わらず任せるだけというのはもう一方の幹部(=オ・ギョモ)としていかがなものか。あまりにも考えが足りない。

しかし、皇后はオ・ギョモが重鎮であることからか、秩序派の意見を聞き入れユンスに治療させる。ところが、やはりというか治療は失敗する。

チャングムの処方で治療を行うことに。危険な治療だと反対されるがあえて押し切って治療を実施する。快方に向かっている思われほっとした空気が流れたのもつかの間、なんと王様が失明したしまったのだ。捕らえられるチャングム。あわや打ち首というところに皇后が登場して、なぜ、危険な治療を行ったのかと問いただされたチャングムは失明は実は想定内のことであり、その失明を起こさせないためにあえて危険な方法をとったことを説明する。そして、なんとチャングムは王様を直接診断させて欲しいと皇后にお願いする。オ・ギョモは皇后がチャングムに治療をさせたのだから王様を直接診断させることについても皇后が判断すべきというロジックで自分は判断せず。

  • 責任回避
  • 失敗すれば(確率は高い)チャングムのみならず、皇后の失脚も望める。
  • つまり、オ・ギョモに代表される功臣派と皇后との権力闘争

と言える。最後のポイントが一番重要であり、それゆえ皇后は悩んでしまうのである。皇后はオールオアナッシングという重大な岐路に立つのであり、実はチャングムをこの時点で葬り去ってオ・ギョモと妥協するという選択肢はない。つまり、権力基盤の未だ弱くかつ中宗そのものに依拠した権力でしかないため妥協しても王様が治る確率も少なく、万が一持ち直してもオ・ギョモには頭を押さえつけられることになる。
そして、チャングムに自分の運命と王様の命を預ける。

チャングムは診察を行うが、その結果、医学書を調べさらに王様が口にしている水や牛などの現地調査を敢行する。そして、処方を行うが、一向に回復せず皇后は取り乱しチャングムを再び牢獄送りにする。しかし、何度も言うが皇后にはチャングムに頼るという選択肢しかない。そのため、他の医務官が王様の肌がきれいになっていると指摘することにより、即座にチャングムを呼び戻し治療をさせたのは必然である。チャングムを牢屋へ送ったのは皇后の情の部分であり、戻したのは理の部分である。

鍼を打ち、マッサージを一晩(このマッサージ、最近旅行したプーケットでのタイ式マッサージと似ているのですが・・・)行い、中宗が目を開けて見たのはチャングムの顔・・・・。暗示しているシーンですね。

さて、権力闘争とは別に策略がチェ一派と元女官長との間で、火花を散らす・・・。
依然として、誤診ではあっても笑い茸の容疑は残っているため長官から謹慎処分と言い渡されている。チェ女官長はヨリにユンスを陥れるために処方箋に砒素を書き加えるように指示する。実はチェ女官長はヨリを疑っていたのだ。尾行をヨンノに指示する女官長。そして、尾行の先に見たのは元女官長のもとへ行っているヨリの姿。でも、何をしに行ったのだろう??医女姿ではない、ヨリの姿もなかなかえーなー。y
しかし、チャングムの治療中に王様が回復しないため、再びチェ女官長とクミョンは牢獄へ。そこにチャングムも牢屋に入れられ鉢合わせ。「怖いですか?」「私は怖いです。ハンサングン様の汚名を晴らすことが出来ないまま死ぬことが」と言い放つチャングム
しかし、この場はあくまでもチェ一族と元女官長との策略の戦いであり、チャングムの復讐はそれを超えた先にある。未解決のまま次回へ。

チョンホとチャングムのラブラブシーンは二人とも捕らえられたときに「構いません、チャングムさんと一緒なら」と言ってしまうチョンホ。惚れてしまうとどんな場面でも愛しい人と一緒なら幸せになれるという究極のLoveモードに突入してしまっています。

さあ、次回も見逃せない。天国と地獄を何回も行き来するチャングム!!

コメント

  1. stanaka より:

    mitomitoさん、チョンホとチャングムのあのシーンは皆さん人目もはばからずにという感想をもたれているようですね。もちろん、そうなんですけど。でも、きにせず言うチョンホの気持ちは同じ男性としてわかります。
    kioskさん、急に物語が怒涛のように動き出しましたよね。置いてきぼりを食らわずについていくのは中々に大変です。皇后は今後どのように描かれていくのかも楽しみです。
    rukoさん、ようこそ。暑い夏での忙しい仕事大変ですね。私は今年の夏は休めたのでうれしいです。去年はなかったので・・・。サラリーマンの観点から感想を書いていきますので、今後ともよろしくお願いします。

  2. mitomito より:

    あれほどタイヘンな場面だと言うのに、「チャングムさんと一緒ならどこにいてもいい」などと言い切ってしまうチョンホ様。
    正に究極ですよねー
    見張ってる人に気付かれるやん、、って妙に心配してしまいました。
    それにしても、あれだけ誤診をやらかしておいてユンスはなぜ無事なんでしょうか?

  3. kiosk より:

     ユンスは来週大変なことに・・・。
     ここにきての怒濤の展開!おかげでカン・ドック夫婦やヨンセンの登場が少なくて残念です。(笑)
     皇后の存在が毎回大きくなってきました。やはり宮中での権力闘争はすさまじいものがあったのでしょうね。チャングムの治療が失敗すれば、皇后の命の危うくなる。思い起こせば、この物語の発端も権力闘争の末の悲劇で・・・。となれば、ここでチャングムが闘うのも必然でしょうか。
     来週も目が離せませんね。

  4. ruko より:

    さわわんさんのサイトでいつも拝見していました…。
    ようやく仕事が一段落したので遊びにきましたが、鋭い分析、ほかのブログにはなかなかない切り口なのでじっくり拝読させていただきました。
    また遊びにまいります。

  5. ちょし より:

    こんにちは!
    チョンホのあの告白は、もしかしたら命がなくなってしまうかもしれない、という状況がそうさせたんでしょうね。
    皇后さまは中宗の死後、史実では実権を握るやり手、というのが前提にある描き方なんでしょうね。この人がチャングムの味方でよかったです。

  6. ピック より:

    stanakaさん、こんにちは。
    皇后の選択肢についての解釈おもしろかったです。
    確かに彼女は非常に悩んでいましたが、
    このままオ・ギョモに実権を握られたままでいることが、
    本当の意味のオールではないと悟ったのでしょう。
    王の命と今後の自分たちの勢力をかけるのに
    絶好のチャンスだと、、、
    女性の身でこういう考え方の出来る人はすごいと思います。
    歴史上でも名を残した女性は少なくとも一度は
    こういう勝負に出てますよね。
    カッコいいです。

  7. 更紗 より:

    このドラマには最後の最後までハラハラさせられます。
    皇后の決断と迷いは、理性と情が交差していたんでしょうね。
    保身も入っていたでしょうし、今後の皇后の行動も予測できる気がします。
    さて、王様の目がチャングムを見ていた。
    コレは卵からかえったヒナみたいなみんですね。
    今後コレで困ったことにもなりそうですが…

  8. stanakaさん、こんにちは。
    今回も、またハラハラでした。
    捕らえられたチャングムとチョンホは、
    釈放されるとは分かっていても、
    どうなるの~という感じでした。
    チョンホさんは、傷はなかったから、締め上げは無かったのかな?
    天国と地獄を何回も行き来するチャングム!!
    まさしく、このとおりですね~
    もう地獄には、行って欲しくないですが…

  9. さわわん より:

    こんにちは。
    stanakaさんのサラリーマン流分析、「なるほど」とうなりながら読みました!
    チェ女官長、ヨリの件に関しては意外と(失礼?)頭が働いていましたね。誤診ということになれば、クミョンの容疑も晴れるし、医局長の立場はかなり危うくなってしまうのでは・・・。
    究極のLOVEモード、冷静に視聴している身にはちょっと・・・さすがに引いてしまいました(笑)

  10. stanaka より:

    ちょしさん、こんばんは。
    取り調べ=過酷な拷問という世においてはチョンホのあの言葉は覚悟した言葉なのでしょうね。
    やり手の皇后様(そう言えば皇太后様は何処?息子が苦しんでいるのに)がチャングムの味方で良かったですが、やり手なだけに楽はさせてくれないようです。
    ピックさん、こんばんは。
    単なるお飾りの、もっと露骨に言うと世継ぎ産み係で留まりたくない女性ということでは、チャングムに通じるものがありますね。
    更紗さん、こんばんは。
    王様が最初に見た女性はチャングム=刷り込みということで、これはこれでヤバイ。皇后はどう反応するのだろう。
    pandaさん、こんばんは。
    この後、チャングムは地獄にはいかないのかなーー??やっぱり、あの性格では行きそうな気がしますよね。
    さわわんさん、こんばんは。
    どんなにヤブでも生き残ってきた医局長ですが、どうなるのでしょうね。あと、ヨリとの関係はただの上司と部下だけ?
    やっぱりLoveモードは引きますか・・・本人よりも回りの人間が赤面する感じですよね。お役人も赤面していたりして。

  11. シェリー より:

    こんにちはー!
    おお、タイ式マッサージに似てたんですか~気持ちよさそうでしたよね^^。

  12. stanaka より:

    シェリーさん、こんばんは。
    ええ、腕のところをつかったりとかのところが似ているかと・ただ、タイ(プーケット)では女性がしてくれていたのでしっかりと目を開けていましたが、日本ではおじさんのマッサージなので目をつぶっているので確かなことではありませんが・・・。
    タイ式の場合は関節技でこられるので痛いのです実は。

  13. オタク より:

    イヨンエさんすてき^0^

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