馬医の脚本をベースにノベライズした作品の最後の巻を読み終わりました。
馬医の下巻の特徴はクァンヒョンの医者としての技術進化と患者のためを思う治療ということ、それに合わせて鍼治療、特に腫瘍などの膿を出して治療するというところに焦点を当てていたように思えます。
鍼の治療だと高価な薬材を使わないので貧しい一般大衆でも治療を受けやすいという側面があるので、一般大衆も王族も両班も分け隔てなく治療するというクァンヒョンの姿勢を前面に押し出しやすいということがあるからなのでしょうね。
史実でも鍼術を学び腫れ物を外科術で治すことにより名声を得たようですので、ドラマで設定を追加したという訳ではなさそうですね。
当然、物語ではイ・ミョンファンとの戦いも描かれています。チョン・ソンジョの対抗馬となる重臣も登場してクァンヒョンを後押しします。もちろん、クァンヒョンを後押しするのには理由があって、クァンヒョンがその重臣の難しい病気を治療したことによるからなのですが。
そんな物語が展開して最終的にはハッピーエンドとなります。ラスト近くではイ・ミョンファンが若いころに医療に情熱を燃やしていた当時の気持ちを思い出し彼の名誉をちょっとだけ(読者に対して)回復するシーンもあります。
ラストでは宮中から出てチニョンと共に一般庶民の治療に従事する姿を描いたりしています。

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