美しく悲しい女たちの戦い 王妃たちの朝鮮王朝

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BS歴史館「美しく悲しい女たちの戦い 王妃たちの朝鮮王朝」を見ました。

チャンネル:BSプレミアム
放送日: 2012年1月2日(月)
放送時間:翌日午前0:15~翌日午前1:12(57分)

王妃たちの朝鮮王朝
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渡辺真理がナビゲーション、放送大学の吉田光男先生と、茨城大学の磯田道史先生、女優の黒田福美さんが出演して進められました。

まずは三つの観点から王妃について説明

政治、宮殿、宮女

  1. 政治
    派閥から王妃を出し権力を握る
  2. 宮殿
    王と王妃は別居で王妃は外出を厳しく禁じられた
  3. 宮女
    宮女は王に見初められれば側室から王妃となる可能性がある。王妃の下には七段階の階級に分けられた側室が存在する。

日本では将軍が直接政治していたのは三代までで、その後は老中たちが政治をまわしていた。だから、あまり女性が顔を江戸時代では出てこないが、朝鮮王朝では王がずっと政治をしていたので、対する王妃も政治や歴史に顔を出すのが多い。

韓国で整形が流行っているのは美に対するこだわりが歴史的にあるからだろう。それは美しければ王に選ばれ頂点へ行けることにあるからだろう。
→検証不可能な仮説だけど、なかなか説得性のある説。

禧嬪張氏

三代悪女の一人で、現代韓国の市民の反応はネガディブなもので、散々な言われよう。ちょうど、NHKでやっているトンイで禧嬪張氏が登場している。

禧嬪張氏は南人派が送り込んだ西人派への刺客であり、子供を産んで大いに南人派は勢力拡大した。

禧嬪張氏の王妃を簒奪したやり口は王妃への悪口を言い触らすことにより、仁顕王妃
をノイローゼで追い込むこと。ノイローゼとなった仁顕王妃は常軌を逸した言葉を吐いたことにより王宮から追い出されることになる。

しかし、禧嬪張氏の王妃生活はたったの5年。禧嬪張氏を王権強化するために利用した粛宗は
南人派が力を持つと西人派の王妃を復活させてしまう。

禧嬪張氏のお墓が観光客は一番多いとのこと。やはり、強烈な個性の人はドラマ化されるし、それにより興味を持つ人が訪れるということですね。

廃妃尹氏

廃妃尹氏は七去の悪のうち、王への嫉妬により廃妃となり、のちに賜薬を賜る。儒教的女性観の最初の犠牲者と言われている。政治に無関心であり、王妃となることを一度は辞退している。そのためか、現代の韓国市民は同情的な声が多い。

儒教の教えの中に、女性が必ず守るべきものとして「三従七去」がある。
三従とは

七去とは女性はしてはいけない七つの悪事。

  1. やきもちを焼く女
  2. 夫の親に従わない女
  3. 産まず女
  4. 淫乱な女
  5. 治りにくい悪い病気を持つ女
  6. 人の物を盗む女
  7. 多言で親類との仲が悪い女

これらの女は、夫から離縁を言い渡されても仕方が無いとされた。

それで、廃妃尹氏ですが、王が自分のところへ来なくなり側室へ足が向いていたので、王の寵愛をなんとか自分に向かせたい。思い余って、側室に出向かい王の顔を引っ掻いた。これにより廃妃となり、そして、賜薬を賜る。王様も罪なことです。

貞純王后金氏

こちらはイ・サンでキム・ヨジンが演じた悪女役の貞純王后のことです。正祖はせっせと政治改革 を行い、有能な人材の発掘し、富国強兵を行い、西洋の優れたところを取り入れてたのだけど正祖が死んで貞純王后金氏が垂簾政治をした。

派閥を飛ばして直接政治をして、一族のための政治をした。勢道政治により政治バランスを崩したことにより近代化に乗り遅れたと言われている。

ただし、当時はヨーロッパ勢力がアジアに入ってきて騒然としていた時代であり、権力集中を作らないといけない環境にあった。なので、一概に貞純王后を悪女と決めつけるのは一面的であり歴史的必然であった可能性もある。

せっかく、NHKなのだからイ・サンやトンイという絶好の素材があるのに直接使ず、イラストなどでチ・ジニ演じる粛宗っぽい男性を描く程度だったのは残念。

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