今野敏の隠蔽捜査シリーズ第二作「果断」を読了。
主人公の竜崎は警察庁長官官房の総務課長であったが、息子が麻薬に手を出すという不祥事の責任をとる降格人事で、大森署の署長に移動になっている。コミック警察署長(たかもちげん作)の主人公の設定に似ている。
竜崎は東大法学部卒という絵に描いたようなキャリアであり警察署長の椎名啓介は警視正だが、竜崎はさらに一階級上の警視長であり、本来なら県警本部長クラスの階級。
竜崎は独特のスタイルで仕事をやっていきます。合理的かつ国家公務員になった以上は国に奉仕するために家庭のことは全て妻に任せるという徹底振りで、そのため妻が入院した途端にコーヒー淹れるための豆、フィルターのありかがわからないという有様。家庭を顧みなかったため息子が麻薬に手を出してしまうという前作のエピソードがあった。今回は息子の進路に耳を傾けるようになっている。
そんな竜崎が署長やっている大森管内で立てこもり事件が発生する。以下、ややネタバレあり。
今野 敏
新潮社
¥ 1,575 (定価)
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なし (Amazonポイント)
単行本
在庫あり。
(価格・在庫状況は12月18日 15:30現在)
小料理屋の夫婦二人を人質に立てこもった事件解決のためにSITによる電話交渉が試みる。前線本部で本部長を務める竜崎はエキスパートであるSITに指揮を委ねる。しかし、一度電話にでただけで電話に出ようとしない犯人。SITによれば通常であれば電話に出てくるはずという。埒があかないためにSATの突入を決断する。結果としては犯人は射殺され人質は解放される。
犯人射殺をマスコミから攻撃される警察。このマスコミ攻撃をかわすためにスケープゴートを仕立てる必要が警察には出てきた。そのために、監察が調査を開始する。厳しい取調べを竜崎は受けるが正しい判断で実行したと確信している竜崎はそのように主張するが、気弱にもなったりする。
そんなときにアニメに係わる仕事をしたいと言う息子から、ぜひこれを観てくれと渡されたDVDを鑑賞し元気をもらう。(タイトルは出てきませんが内容から”風の谷のナウシカ”であることは明らか)うーん、警視長にもなる人がナウシカで感動するかな・・・警察の中でも変人でとおっている人だから感動できたのでしょうね。
刑事から事件のおかしい点を指摘され、再度の捜査をすることになり今回の事件が単純な立てこもり事件ではなかったことが段々と明らかになっていく。この過程が胸がすかっとする過程になっている。どんな事件だったかは読んでください。
4時間で読みきるほどの面白さでした。

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