ニューハート 3話「トップと三流」

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今回のニューハートは「蒔じゃなくて水」

米国の超一流大学への留学と地獄の胸部外科を天秤に比べるとナム・ヘソクが迷うのは十分わかるなーーー。

そのナム・ヘソクが自分の夢を忘れず/あきらめずに胸部外科へ進むことを決意する。そして、ナム・ヘソクはチェ・ガングクにもう一度チャンスをくださいとお願いする。その後のナム・ヘソクとチェ・ガングクのやり取りが名言の嵐。多分、ニューハートの制作者の考える医者の厳しい環境と信念が表わされている。

「ニューハート」公式ガイドブック (単行本)
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「ここに入ったら、風邪一つひいてはならないぞ。
一~二年はいつ家に帰れるかわからない。
四年目になっても週に一度帰れればいいほうだ。
逃げ出そうが探してももらえない。
専門医になれても同じだ。
夜はまず寝られない。
患者が亡くなる度にストレスで胸が締め付けられ寝れば悪夢にうなされる。
自分の指先に人の命がかかっているという責任感がやがて恐怖感へ変わっていく。
眠るときは酒が欠かせなくなる。
開業?・・・不可能だな。就職先だってわずかだ。
そのくせ、責任は誰も取ってくれない。」

「それで、結構です。お願いします。胸部外科のレジデントにしてください。命を諦めている患者の心臓が元気に蘇るのを見るのが私の夢です」

「頑固さもトップらしいな。苦労するがそんなにうちに入りたいわけか」

「はい」

「絶対後悔しないか。恨むなら自分だぞ」

「はい」

「そうか、あがくか。肥溜めの中であがくがいい。自分で自分の首を絞めたんだ。好きなだけあがけばいい」

「いいか、新人。
胸部外科に入ったらここの医者の胸のうちに違うものを感じるはずだ。
俺たちは患者のためなら死ねると思っている。
いくら助けても一つの命を失えば罪悪感だけだ。
だから手術中は自分が倒れてもわが身に変えて患者だけは助けたいと願う。
患者によって救われる。
患者こそ自分が存在する唯一の理由」

イ・ウンソンとナム・ヘソクの勉強

ナム・ヘソクはキム・テジュンの研究に参加する。なんと共同研究者ではどうかというオファー付き。これって、ナム・ヘソクが院長の娘だから?出世の手がかりとして利用しようとしているのかな?

一方のイ・ウンソンは放射線科のキム・ヨンヒ教授に最初は相手にしてくれなかったけど「患者を殺したくないから」と頼み込んでレントゲン写真の見方を教えてもらえることになんとか成功。このあたりがトップと三流の違いか・・・・。

イ・ウンソンとナム・ヘソクの仕事の流儀の違い

ナム・ヘソクは最初のエピソードにもあったように急患でも受付をしてからでないと診ようとしない規則を四角四面に守るタイプ。

一方のイ・ウンソンは患者を助けるためなら規則なんて忘れてしまうタイプ。なので、暴走してなんでもない患者にCTスキャンをオーダーしてチーフ・レジデントのペ・デロやキム・テジュンから大目玉をくらう。

それでも、イ・ウンソンはヤクザの刺青男のレントゲンを見て大動脈腸管ろうを疑いCTをオーダするが指導教授のキム・テジュンからは内視鏡検査でよいとのお達しが既にされている。ここで無視すると首だと宣告されいる。ナム・ヘソクも指導教授のキム・テジュンの言うとおりにしようと必死に止めに入るがイ・ウンソンは言うことを聞かない。

ドラマ的には間違いを恐れずに自分の信念である患者のためにを貫き通すイ・ウンソンは格好いい。

ルール無視はいいのか?

イ・ウンソンは指導教授のキム・テジュンから見るとひょっこ。経験なんてないに等しい。そんなひょっこがルールを無視して自分の勝手な考えでやっていくというのは現実社会では事故続出となるでしょう。ルールは先人たちが経験で積み重ねてきた知恵からできているもの。それを経験ないひょっこが運と勘で無視していいものではありません。

CTは高いの?

病院の会計システムは知りませんので的外れかもしれませんが、CTの利用料金というのは減価償却費から想定の利用回数を割ったものが利用料として計上されているのではと想像しています。だとすると設備を購入してしまっている病院としてはいくら利用してもランニングコストだけがかかるだけで、それ以外の費用は外部に出ていないのだからどんどん使うのが正解なのではないのかな?もちろん、利用が多くなってしまってもう一台増設となると無駄な検査はやめてねとなるけど。利用のハードルを医者のプライドで高くするのではなくコスト計算と誤診する確率から決めるべきだと思うが。なんだか、医者の世界って科学ではなく職人の世界だなーーー。

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