第一章はフォンがホ・ヨヌを知り、いつしか愛するようになり、大妃の妨害を跳ね除けてホ・ヨヌを世子嬪に首尾よくさせる。しかし、ホ・ヨヌは突然病に倒れ亡くなってしまう。
フォンはホ・ヨヌの顔を見ていない
ドラマでは兄のホ・ヨムが首席合格した祝いにホ・ヨヌが宮中にあがったときにフォンと出会っています。小説ではそのような顔と顔を合わせる出会いはなく、なんと文通でお互いのことを知り惹かれあうことになるのです。
きっかけは、兄のホ・ヨムがフォンの先生となったこと。ホ・ヨムがホ・ヨヌにフォンと同じように千字文をきっかけに様々な教えに展開していくやりかたをしていることを聞いてフォンが興味を持ったこと。
嫌がるホ・ヨムを説き伏せてフォンはホ・ヨヌとの文通をして、その手紙の内容だけでホ・ヨヌに恋してしまったのです。ドラマでこのシーンをやると絵として手紙だけのやり取りとなり面白いものではないのでフォンとホ・ヨヌが会うシーンを作ったのでしょう。
でも、小説では一度も会わずに手紙の
- 内容
- 字の美しさ
- 手紙から香る匂い
フォンはヨヌにキュン死してしまったのです。ホ・ヨヌに気に入られようと
- 字をきれいに書けるように特別な先生に習う。
- 一日中あーでもないこーでもないと悩んで手紙を推敲。
- 早起きして父親である王に朝の挨拶を実行。
- 詩集を読破
まあ、青春ですね~。
そして、ホ・ヨヌの顔を見たことがある恋のライバル陽明君(フォンは陽明君もホ・ヨヌのことが好きだとはこの時点では知らない)に、ブスだと言われても顔ではなく、素晴らしい手紙をくれるホ・ヨヌに惚れているのだから顔は関係ないと思うあたり本物。
大妃の妨害を跳ね除け首尾よく世子嬪に・・・
既に裏では決まっている世子嬪選びを真に世子嬪に相応しい女性を選ぶように仕向けるために成均館を使ったのはドラマと同じ。
違うのはドラマでは婚礼上げる前に勝手にフォンはホ・ヨヌがいるところへ押しかけて人形劇を一緒に観るシーンがあるが、小説ではなし。
とにかく、顔を見る暇もなくホ・ヨヌはあっという間に病気になり宮中から出されてしまう。そして、あっという間に死んでしまう。
フォンはお忍びで出棺の現場に居合わせることができ、棺の蓋をあけて一目顔を見たいと言うが拒否されて死に顔も見れず。
まことに悲恋です。フォンの切なさと悲しみはいかほどか計り知れないというのが行間からびんびん伝わってきます。ここの伝わり方はドラマよりも小説の方が強かったです。
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