今回のチャングムは「因果応報」
前半のチョンホとチャングムの「愛の逃避行」は私の好きなシーンのひとつです。雪の山道を二人して歩いていく。そして、手をそっと差し伸べるチャングムにおずおずと手を添えるチョンホ。 川に来たときに、チャングムを背負ったチョンホに自分の父と母の馴れ初めを話するチャングム。だったら、降りなきゃと言うチョンホに「イヤです~~(#^.^#)」と甘えるチャングム。
日本のお父さんの夢見るデートがそこに展開しているのでした。
BSのときの感想、宮廷女官 チャングムの誓い 第50話「波紋」でどうぞ。
しかし、そんな愛の逃避行を簡単に最後まで許す脚本ではありません。このドラマは。
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このあたりでチャングムはチョンホを待っていた。 |
自分の母親であるミョンイと師匠であるハン尚宮の復讐に成功したチャングム。この復讐を総括してみると
- 決して友達とは言えないが同期のヨンノがチャングムの気づきが遅いために、助かったかもしれない命をなくした。
- 復讐を果たすという自分の内なる欲望に動かされて実行した。
- 復讐を実行する過程で皇后という政治的なカードを利用してしまった。
というのが、罪の部分
- チェ女官長が事故により命を落とす。
- チェ・パンスルが厳しい取調べにより流刑地への護送途中に絶命
- チェ一族、オ・ギョモ一派が失脚し、それぞれ処罰を受ける
というのはチャングムの責任外。
私の考えではチャングムは復讐心という負のパワーで行ったが、世のため人のためという観点からすると、
- 中宗を治療
- 私腹を肥やしていた者たちを一掃することにより民のためになる(可能性ですが)
- 自己中心的な権力者を一掃したことにより、世の中の進歩に寄与する(可能性)
ということで、プロセスの部分に問題があった。
私としては殴られたら256倍にして返すべきだと思うものなので(小心者なので心の中で叫ぶだけ)、それをもっと有意義なものに昇華してなんて高等技はできない。それに比べればチャングムはベストをつくしたと思う。
しかし、世の中は何かアクションしたら反作用でアクションが返ってくるのが理。今回は皇后というカードを利用したことにより、皇后から借金を返しておくれと迫られる。さらに、それにひきづられて中宗が助け舟を出したつもりの自身の主治医への任命が波紋を広げてしまい、ヨンセンの母子共々の危機はヨンノの見返りといえるし、さらに自分の師といえるシン・イクピルとウンベクから絶縁されるのは内なる欲望に突き動かされて行った復習への罰といえるだろう。
見事な作用反作用の法則が見て取れる。
さらには、王の主治医という新たなしがらみが出来てしまった。もちろん、これをしがらみとするかチャンスとするかはチャングム次第なのだが、現状ではしがらみでしかない。
そして、中宗のチャングムを主治医へ任命することに対する反応は私たちにも教訓として突きつけてくるものがある。今の人間からすると「男女平等。地位にふさわしい能力を持ったものがその地位につく」というのは本音は別として建前では明確にそのとおりと答える人がほとんどだろう。 しかし、当時の人たちは女性を含めて大半の人は秩序を乱すとして大反対している。現代でも同じようなことをしていることはないだろうかと振り返ってみるのがいいだろう。
抵抗派
■右議政を含めた重臣、学者たち
朝鮮王朝が寄ってたつ根本の体制を揺るがすものとして大反対。急進的な趙光祖(チョガンジョ) にこの件を聞いてみたいものだけど、処刑されているからな・・・。チョンホが引き立てたものや今回のチャングムの中宗の治療により名誉回復されたものすら反対というから、当時としてはまことに異端的な思想だったのだろう。
NHKのカットシーンで、王の部屋の前の庭に大勢の人たちが座って、「王命の撤回」をとシュプレヒコールしているシーンがあり、そんな騒然とした中で中宗が主治医を受けてくれるかと聞いてチャングムがお受けしますと答えている。
■医女たち
シンビ以外はなぜそんなに目立ちたいのとこれまた大反対だが、当時の常識+妬みや嫉妬からきているのか。それとも、医女ということで悔しい思いを感じておらず現状のままで結構いい生活なので乱してくれるなという思いなのか・・・・。
■医務官たち
ある意味賛成しているのはチボクだけというのは、建前を突き崩す役回りを与えられているためか。シン・イクピルの「患者の信頼を売られない医者は、医者ではない」というのは現代のお医者さんにも聞かせてあげたいセリフだが、それは自分のことしか考えないで言っているのではないのかい?とも言いたい。全体最適から考えて自分より優れているのだからチャングムが王の主治医を勤めるのはよしとしようと度量の広い心を見せられない男の悲しさ。ウンベクも同様だ。
■ミン尚宮たち
これはもう細く長くの信条からすると、当然の発想。水剌間の進歩はミン最高尚宮時代ではストップかな・・・・・・。
■トック夫妻
抵抗派とはちょっと違うが、世の中の結婚適齢期を迎えた娘を持つ両親の反応だろう。
改革派
■チャンドク
努力しても信頼を得られなかった、男と同じように仕事が出来るのだと認められたかった。「一日でもいいから、命をかけておやり」という言葉はとても重みがあった。変えたくても出来なかった悔しさをチャングムが変革できるチャンスを持ったということで、女性代表としてやれと叱咤激励。
■チョンホ
「歴史を変える運命を持った人」ということで、チャングムの背中を強く押す。
悩めるチャングム
チャンドクとチョンホに言われて、NHKカットシーンで、一晩、チャングムが主治医を受けるかどうかを悩んでいるシーンがある。
チョンホに「君が望んでいた自分に戻るだけだ」と言われたことから、子供の頃に黙って勉強したと怒られたこと、「みんな勉強しているのになぜ私はだめなんですか」と泣きながら母に抗議したこと、奴婢だから勉強しては駄目、女の子だからウサギを捕まえては駄目といわれたことを思い出す。そんなことを自由に気にすることなく何の制約もなくやりたいのが君の本当の姿とチョンホは指摘する。
「いくら努力しても医女だった」「私が望むのは名誉でも褒章でもない。ただ、男たちのように自分の仕事そのもので、認めてもらいたかった」
「一日でもいいわ、死んでもやり遂げて」
と、チョンホとチャンドクさんに言われたことを振り返り、静かに主治医を受けることを決心したチャングムだったが。
ヨンセンの危機
チャングムを中宗に2回も合わせる機会を作ったとして、皇太后と皇后から責め立てられて、そのショックで早産してしまう。ヨンセン。何回も危篤状態となるがチャングムの必死の治療により一命を母子共々とりとめる。
これを経験したチャングムは主治医を辞退する。歴史を動かせなかったのか・・・・・・チャングム。
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コメント
チャングムの誓い 50話 波紋
チャングムの誓い 50話 波紋窮地です。イ・ヨンエさん。・・いえ、チャングム。さて、中宗が、チャングムを自分の主治医にすると言ってしまった。それを聞いてしまったチョンホは、辞職願をそのまま提出して、チャ…
不毛な「社会的性差」議論〈地上波第50話〉
このあたりから見てて心底から疲れるようになってきます。なぜならとにかくここから先はすべて「不可能が可能になる」ことが前提であり、あまりにも時代にそぐわない荒唐無稽なストーリー展開が続いてしまうためです。
stanakaさんこんばんは。
意外や同性のstanakaさんがイクピルさんとウンベクさんに手厳しいんですね。私としては王様が自分の主治医をチャングムにすると宣言し、医局長は王の侍医をするというのがこれまでの内医院の秩序だとするとイクピルさんが辞表を出すのはやむを得ない、というかむしろ抵抗しなかった方が不思議くらいに思ったので。
ウンベク様がチャングムを突き放すのは、やっぱり当時の「常識」の枠からウンベク様ですら出られない、ということを表現しているのだと思いました。
ストーリーがここまでくると、もう時代考証とかなかばどうでもよくなってきて(特にチャングムの年齢など、無理……w)盛り上げることしか考えてないんだろうなぁ(笑)などと、それこそ「おおらかに」観るべきなのかな、とも考えますが最後まで辛口で走らせてくださいね。 ruko
stanakaさんおはようございます。
今回はチョンホが主役でしたね。彼のチャングムに対する愛の深さが浮き彫りになりました。
だってチャングムのために自分の人生全部丸投げするでしょ?そりゃあ、チャングム惚れますよ。
自分のためにあそこまでしてくれる人いないもの・・・
王様もチャングムに惹かれていると思います。自分の主治医にしたかったのは才能だけでなく、彼女をドロドロ宮中から守りたいという思いがあったのではないかと。それにしては随分波紋が大きかったですね(笑)
チャングム(勝手に)名言集 第50話「波紋」
とうとう王様がチャングムを主治医に任命しました。
医女がその役につくことはこの時代ありえないこと。
宮中全体に波紋を投げかけます。
そんな宮中での騒ぎを知らずにチャングムとチョンホは雪の降る中、逃避行。
二人…
stanakaさん、こんにちは。
私も前半は好きです。特にチャングムがお父さんとお母さんの馴れ初めをかたるところ。やっぱりお父さんが石を並べていたのはバレていたのね!とここでわかる(^^)。
チャングムの実力なら主治医も不自然ではないけれど、いつの世もしきたりを変える時には反対勢力があるものですよね。
ウンベクさままで反対したのはちょっとショックだったなあ。
チャングム・四面楚歌・・・
昨夜放送のチャングム、第50話「波紋」
チェ一族が崩壊して、落ち着きを取り戻したチャングム、
それも束の間だった・・・。
王宮に衝撃が走る!!王様が主治医に「チャングム」を
指名したからだ!
周りは皆反対する!…
stanakaさん、コメント&トラックバックありがとうございました。
ははーん、冒頭の逃避行シーン、確かにいい感じですよね♪stanakaさん、完全にチョンホさまになってる?!おんぶしてみたい?イ・ヨンエさんを?!!
私は、チャングムになってチョンホさまにオンブしてもらいたいです。。。でも、チ・ヂニさんだったらいいや。。。ははは・・・(^-^;)
「チャングム」第50話「波紋」
「宮廷女官 チャングムの誓い」(総合)第50話「波紋」。 この回を入れるとあと5回。総合での放送が始まってから1年を過ぎたのですものね。何回見ても最初から最後まで色々な意味で見せてくれるこのドラマは、…
おはようございます。
コメント&TBありがとうございました。
カットシーンがあるのとないのとでは随分違いますね。カットシーンがないと、チャングムの決断がとても唐突に思えてしまいます。毎回のことですが、カットがあるのは残念なことです。
現代から16世紀(でしたっけ?)を見ると、チャングムが医女になる下りはああいう描き方になるのかなあと思います。
本当のところはどうだったのか、ロマンが駆り立てられますね!?
stanakaさん、おはようございます。
そうだったんですね、私はてっきり“迷惑メール”の部類に入れられてしまったのかと、拒否されているものとばかり思い込んでいました。だからちょっと落ち込んでた・・・(--;)
ははーん、あのシーンがお好きなんですね。
それは、stanakaさんご自身がチョンホさまになりきって、オンブするのはイ・ヨンエさん?それとも奥さま?
私もチャングムになってチョンホさまにオンブされてみたい(*^_^*)。
でもチョンホさまじゃないとダメなんです、チ・ジニさんでは・・・ダメなんです。はい。
おはようございます。
復讐統括は私も同感です。
ただね・・・ドラマはドラマの中なので、ドラマの筋書き通りに進まなくてはいけないのでしょうが・・・
結果になってしまいますが、チャンドクさんとチョンホ様は、チャングムを追い詰めてしまったのではないかと思っています。
チャングムの心のうちを理解しきれていないのかも・・・と、チャンドクさんには思ってしまいました。
私とチャンドクさんの性格的違いかも知れませんが、叱咤激励をするならば・・・私なら言いっぱなしではないよなぁ~なんて思ってしまいました。
チャングム**地上波50**
地上波チャングム50話は『波紋』です。
ちょいと(かなり)仕事を溜めてしまいまして、48話の続きが書けないでします。
続きといいますか、BSの時からずーっと考えていたことなんですよね。
考えがまとまらず一年…
rukoさん
変化を受け入れなければ進歩はないという観点から二人の医務官には辛口になっています。医者ということからすると科学的な観点から論理的にかつ事実をもとに判断できる素養は必須なはず。
rukoさんの辛口批評は私の感じ方を振り返るときに距離感をつかめてとても有用です。最後まで欠けることなく感想を期待しています。
とんこ さん
チョンホにとっては出世することよりもチャングムの方が価値が高かったということなんでしょうね。世の中の親父はあれをみておれだって全てを捨ててでもチャングム=イヨンエと愛の逃避行したいと思ったはず。
でも、お互いの意志と能力が高くないと続かないでしょうが。
ちょしさん
地動説を聞いた当時の知識人みたいな反応でしょうか。女性が主治医をやるなんて太陽が西から登るようなものだったのでしょうね。深刻なのは自分の職もかかっているといううこと。当時の人では仕方ないことだと思います。中宗も世の中を変えて男女平等までは考えていなくて、皇后の思惑からチャングムを救う方便だったのが大臣たちの反対が多いのでむきになっているように見えるのは気のせい?
がーこ さん
私はヨンエさん! きっぱり 奥さんには内諸。ま、わかっていると思うけど。あーいうシーンに年をとっていてもあこがれてしまいます。
チョンホにオンブされる抽選会なんてあるとすごいかもと妄想してしまいました。
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