本書は脚本をもとに小説化したものの最後の巻となります。
ネタバレが心配されますが、大丈夫です。こと、ここまで放送を観ている人でしたら、最後まで読んでもドラマのラストの感動をなくすことはないでしょう。理由は、
- 小説の原書は放送終了3ヶ月前に出版されているため、ラストはかなり違うことが予想される。
- 本書ではあっと驚くようなどんでん返しはなかった。
なので、
- とにかくどんなラストかなんでもいいから知りたい人
- 背景情報をもう少し知りたい人
- チャングムのもう一つの世界を堪能して一粒で二度おいしいを堪能したい人
におすすめ!!
脚本をベースとしたとは言え、現場でどんどん変更していく韓国ドラマであり、放送終了のかなり前3ヶ月(というと半分が過ぎたあたりで、おそらく医女編の最初のあたりチェジュドのところで出版されたのでしょうね)なので違いはかなりある。
- ドラマの登場人物のうち、ヨリとシン先生は登場せず。
- チャンドクは下巻ではちらりと名前が出される程度で登場せず。
- 医女になることを薦めたのはウンベク。
- チョンホはチャングムが陰謀渦巻く宮中 に再度あがることを嫌がっている。
- 医務官たちはドラマよりもさらに横領などにいそしんでいることになっており、一般の民などろくに治療しないし、流行り病でもおそるおそるで治療しない。
- むしろ、チェ・パンスル商会が暗躍して病人に効きもしない薬を高値で売りつけて大もうけ。
- 流行り病のシーンではチョンホがチェ・パンスルの悪事を暴こうとして逆に気づかれ刺客に瀕死の重傷をおってしまいチャングムに助けられる。
- 女官長はチェ最高尚宮(チェゴサングン)と対立しながらも健在。
- シンビはもっと図太い性格で、かつ、チャングムとタメを張る位の頭のよさ。
- ウンベクも実は密かにチャングムのことが気になっているようで、チョンホとチャングムをみると心が騒ぐように描かれている。
チャングムの内面も描かれており、結構悩んでいることがわかる。また、王様はあまり好意的な描かれ方ではない。まあ、脚本は史実に忠実に書いていると言えて、ドラマはもっと視聴者に受けるようにドラマチックになるよう修正されていると言えます。宮廷女官チャングムの誓い (上)宮廷女官チャングムの誓い (中)
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