映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」で割り切れない思いをする。

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マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演の映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(The Wolf of Wall Street)を2月1日横浜ブルク13で観てきました。13時の回でかつサービスデイということで80%くらいの入りでした。カップルが多かったですね。

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ジョーダン・ベルフォートの回想録ウルフ・オブ・ウォールストリートの映画化です。

セックス、ドラッグ、クルーザーをはじめとした贅沢品など人間の欲をこれでもかと描いています。まさに肉食系の人間を描いたもの。

しかし、あんな風に狂騒状態で毎日毎晩続けられるものだと想いながら観ていました。自分にもしもし、あんな生活できる機会を与えられても1日はいいかもしれないけど2日以上は耐えられる自信はありません。もっと、穏やかに過ごしたい・・・。

映画を観る限りジョーダン・ベルフォートのやったことはその会社が成長するかどうかなんて関係なく、どうやって客に買わせるかのただ一点だけ。焼き畑農業的なビジネスですね。自分だけが得してお客が得するかどうかは無関心。お客の見栄と欲につけこんだ営業をしているだけ。

社会に寄与することは何もなしていないので、当然、そのうちに排除されるのは自明の理。ただ、ジョーダン・ベルフォートは大儲けしてお客には不幸をばらまいたのに与えられた罰は大したことないというのが割り切れない思いをさせてしまいます。

「このペンを私に売り込め」

これがこの映画で最も印象に残った言葉です。この一言にジョーダン・ベルフォートのセールスの極意が込められているのでしょう。

エンディング近くのシーンで、こんな質問をされたセミナー参加者たちはペンの有用性や素晴らしさを語りますが、ジョーダン・ベルフォートにとっては落第のセールストークなんでしょう。

映画の最初の方で出てきた「このナプキンにあなたの名前を書いてくれ」と言って、「じゃあ今渡したペンを・・・」と答えるやり取りがありましたが、まさしく商品を買いたいと思わせる需要喚起こそが正解ということなんでしょうね。

当時は電話や対面セールスで行われていたのが現代ではネットで手広く手軽に行われていると。ネット界にはあちこちにジョーダン・ベルフォートのミニ・ネット版が生息しているようです。中身なんて無関係に煽り文句に釣り文句だけで売ろうとしている輩があいかわらず多いのは人間の悲しい性なのか。

付加価値とか寄与とかをちゃんと考えないとと反面教師で観ていましたが、割り切れない思いは募るばかりでした。

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