風の絵師の原作からさし絵として挿入されている絵をキーワードとしてレビューです。
上の絵はシン・ユンボク作「妓房無事」(澗松美術館)という絵です。「風の絵師」小説版では成人を迎えた生徒庁の生徒たちが冠礼式を終えたあとに選任生徒長であるカン・ヒョンウォンに連れられて遊郭に行くシーンの中で使われています。このカン・ヒョンウォンが、とある妓生の家に入り浸っていたという自慢話をします。ある日、その妓生の家に行ったところ妓生が外出していなかったので、その妓生の下女とXXXをYYYしていたら、当の妓生が戻ってきてあわててしまったという話にひっかけてこちらの絵が使われていました。
絵を見ると、まだ気づいていない妓生とその姿を見てぎょっとしている妓生の下女と布団をかぶろうとしている両班がおかしいです。
シン・ユンボクは風の絵師のドラマでも原作でもカン・ヒョンウォンに連れられた遊郭で、伽椰琴の名手であるチョンヒャンと知り合うことになります。天才は天才を知るというか分野は違うがアーティストとしては天才の二人が出会い惹かれあうきっかけとなる大事なシーンです。
でも、ドラマではかなり年齢差があり、幼さの残る表情をしたシン・ユンボクをきりっとした大人の女性であるチョンヒャンが惚れてしまうというのは違和感感じてしまいました。宝塚的な男装の麗人という感じたとうなづけるんですけどね。


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